「ペスト」はO型とそれに近いA型は感染しやすく、死亡リスクが高い
結核に関しては、疫学的な研究が多数行われています。1960年代には、O型が非O型と比べて抵抗力が強いとされていました。現在では、B型とAB型の抵抗力が弱く、結核を発病するリスクはA型とO型の1.3倍ほどであることが分かっています。
結核は19世紀のヨーロッパでは、死因のトップ(全死亡の25%)でした。日本では19世紀末から20世紀前半に大流行し、1940年代までは、やはり死因のトップであり続けました。
生殖年齢にある若者が亡くなることが多かったため、その後の血液型の割合にも影響をもたらしたはずです。ヨーロッパや日本でB型が少ないのは、結核が一因だったのではないか、という研究者もいます。またインドやアフリカの現在も結核が流行している地域では、極端にAB型やB型が少ないといわれています。
ちなみに新型コロナは、欧米でも日本でも、死亡者の大半が高齢者に限られているため、子孫の血液型に影響を与えることはほとんどありません。