眼科編(2)女性・高齢・近視でなりやすい緑内障とはどんな病気か

公開日: 更新日:

 前回、60歳を境に目の機能が急速に衰えるケースが少なくない、という話を紹介した。その中には目の病気を発症するケースもある。たとえば「緑内障」だ。中途失明の25%を占めるこの病気の多くはゆっくりと視野が欠けていく。

 中には急激に眼圧が上昇し、目の痛みや充血、頭痛や吐き気などの激しい症状を伴い、視力障害が急速に進む急性緑内障を発症する人もいるがそれはまれなケースだ。「自由が丘清澤眼科」の清澤源弘院長が言う。

「緑内障の有病率は40歳以上で5%程度とされ、決して珍しい病気ではありません。しかし、発症初期は気がつきにくいうえ、多くの緑内障はゆっくり病状が進むため、自覚したときには症状が進んでいるケースが多い厄介な病気です」

 気をつけたいのは、緑内障と診断されても多くの場合、すぐに失明するのではないということ。緑内障と診断されると「失明するのか」とパニックになる人がいるが、早期診断と治療で病状の進行を十分に遅らせることができる。その結果、まったく自覚症状のないまま、天寿を全うする人も少なくないという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  2. 2

    「年賀状じまい」宣言は失礼になる? SNS《正月早々、気分が悪い》の心理と伝え方の正解

  3. 3

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  4. 4

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 5

    国民民主党・玉木代表「ミッション・コンプリート」発言が大炎上→陳謝のお粗末…「年収の壁」引き上げも減税額がショボすぎる!

  1. 6

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  2. 7

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  3. 8

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  4. 9

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  5. 10

    楽天が変えたい「18番は田中将大」の印象…マエケンに積極譲渡で“背番号ロンダリング”図る