夜が長い秋にぐっすり眠るためには…「布団乾燥機」を活用する 医師が解説

公開日: 更新日:

 しかし、寝具がしっかり乾燥していないと、通気が悪く汗が蒸発しづらいためにうまく放熱することができなくなる。その結果、深部体温を下げる働きが妨げられ、睡眠の質が低下してしまうのだ。また、これからの季節は朝晩が冷え込んでくる。室温が18度以下になると布団内の温度も下がって体が冷えるため、脳は深部体温を上げようとして交感神経を優位にする。そうなると睡眠の質が落ちてしまうので、やはり布団内の温度を維持する必要がある。

「脳にとって最適な温度は、人類共通で22~24度であることがわかっています。ですから、秋から冬にかけてはエアコンで22~25度の快適温度をキープしながら、布団内は33度前後を維持するのが理想的です。いわゆる『頭寒足熱』を実践することで、質の高い睡眠をとることができるのです。布団内の温度を温かくするために電気毛布などの温熱寝具を使用するのはおすすめできません。深部体温は、寝る前、就寝中、起床時で1度くらい変動します。しかし、温熱寝具は体全体を機械的にずっと温め続けるので、いつまでも深部体温が下がらずに睡眠の質が落ちてしまうのです」

■就寝2時間前に30分使用

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    演技とイケオジぶりで再ブレーク草彅剛と「10億円マンション売却説」中居正広氏との“絆”

  2. 2

    泉ピン子が終活をやめたワケ「渡る世間は(水原)一平ばかり!」スペシャルインタビュー

  3. 3

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された

  4. 4

    キムタク一家の妹Kōki,は映画主演の裏で…フルート奏者の姉Cocomiの話題作りと現在

  5. 5

    かんぽ生命×第一生命HD 人生設計に大切な保険を扱う大手2社を比較

  1. 6

    米田哲也が万引きで逮捕!殿堂入りレジェンド350勝投手の悲しい近況…《苦しい生活を送っていたのは確か》

  2. 7

    イスラエルにあなたの年金が流れていく…厚労省「ジェノサイド加担投資」引き揚げ“断固拒否”の不可解

  3. 8

    坂本花織の世界選手権66年ぶり4連覇に立ちはだかる…国際スケート連盟の「反トランプ感情」

  4. 9

    カーリング日本女子が到底真似できない中国の「トンデモ強化策」…世界選手権では明暗クッキリ

  5. 10

    公表された重点施策で露呈…JR東海の株価低迷と時代遅れの収益構造