著者のコラム一覧
池田陽子薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

【なつめ】「血」を増やして「心」を養い物忘れを改善させる

公開日: 更新日:

 最近、人の名前が出てこない。あれ、メガネはどこに置いたっけ……。気になる「物忘れ」。脳は残念ながら年々、神経細胞が減って萎縮していきます。記憶力は20代をピークに低下し、40代には前頭葉の萎縮がみられます。またストレスは大きく脳に影響を及ぼし認知機能を下げる原因に。50代に入ると動脈硬化による脳の血流低下、加えて加齢による判断力や適応力の衰えも物忘れを悪化させる要因になります。

 もういい年だし……とあきらめてしまいがちですが、脳を滋養する食養生は物忘れの防止・改善に大いに役立ちます。日々の食事を見直して、いつまでもシャープでクリアな思考力の維持に努めましょう。

 中医学では物忘れは「心」と呼ばれる臓器との関係が深いと考えます。心は血脈と血液循環機能をつかさどるとともに、意識や思考、感情などの精神活動をコントロールするとされています。つまり、脳の働きは心と連動するものと考えます。

 心の働きが衰えると、記憶力、思考力、判断力が低下して、物忘れを引き起こしやすくなるのです。カギのかけ忘れ、エアコンやガスの切り忘れ、落とし物といった「うっかり忘れ」が増える傾向もあります。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    嵐ラストで「500億円ボロ儲け」でも“びた一文払われない”性被害者も…藤島ジュリー景子氏に問われる責任問題

  2. 2

    トリプル安で評価一変「サナエノリスク」に…為替への口先介入も一時しのぎ、“日本売り”は止まらない

  3. 3

    27年度前期朝ドラ「巡るスワン」ヒロインに森田望智 役作りで腋毛を生やし…体当たりの演技の評判と恋の噂

  4. 4

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  5. 5

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  1. 6

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  2. 7

    今田美桜が"あんぱん疲れ"で目黒蓮の二の舞いになる懸念…超過酷な朝ドラヒロインのスケジュール

  3. 8

    織田裕二「踊る大捜査線」復活までのドタバタ劇…ようやく製作発表も、公開が2年後になったワケ

  4. 9

    「嵐」が2019年以来の大トリか…放送開始100年「NHK紅白歌合戦」めぐる“ライバルグループ”の名前

  5. 10

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞