著者のコラム一覧
荒井宏幸クイーンズ・アイ・クリニック院長

クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

【ものもらい】市販の点眼薬では治らない種類がある

公開日: 更新日:

 今回は「ものもらい」についてお話ししたいと思います。多くの人が経験されたことのある目の病気ではないでしょうか。

 医学的にものもらいには2種類あって、「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」と「霰粒腫(さんりゅうしゅ)」に分類されます。今回は比率の多い麦粒腫について説明します。

 麦粒腫は「ニキビみたいなもの」といえばイメージしていただきやすいかもしれません。感染を起こした部分がポコッと腫れてきます。

 少し詳しく説明すると、黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌などの細菌が増殖することで、まぶたの内側や縁に炎症が起こる細菌感染症なんですね。人の皮膚や髪、喉や鼻の中などに常にいる常在細菌が原因ですので、ストレスや不規則な生活習慣が引き金となって細菌の数が増えると発症する場合があります。

 目や目の周りを汚れた手でこすったり、アイメークを落とさずに寝る、アイメークに使用するブラシやチップが汚れているなど、目の周りを不潔な状態にすることで起きることもあります。


 また、まつ毛パーマやまつ毛エクステがものもらいを引き起こすケースも。消毒や感染予防が不適切だと、まつ毛の毛根に炎症を起こします。そして、パーマやエクステを維持しようとして、目の周りを洗わなかったり、清潔にしなかったことで感染を招くのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇