池田陽子
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池田陽子薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

【蓮の実】「心」を養い不眠トラブルによい生薬として使われる

公開日: 更新日:

 最近、朝起きてもぐっすり眠った感じがしない。夢ばかり見て、目覚めてもスッキリしない………。年齢を重ねるにつれて睡眠の悩みで困っていませんか?

 睡眠には、「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」という2つの状態があります。レム睡眠では、脳が起きているときと同様に活発に働き、記憶を整理したり、定着が行われているとされています。眼球が急速に動いた状態で、眠りの状態は浅く、夢の多くはこの状態において見ています。一方、ノンレム睡眠では大脳皮質の神経細胞の活動が低下した「脳が休息している」状態です。眼球も活動することなく、眠りは深くなります。

 通常、一晩を通してレム睡眠とノンレム睡眠は90分ごとに繰り返します。ただし、シニアは加齢によってノンレム睡眠は減り、レム睡眠が増える傾向があります。そのため、眠りが浅く、夢を多く見たり、ちょっとした物音や尿意ですぐ目を覚ましやすくなるのです。

 そもそも、加齢とともに昼間の活動量は少なくなるため、熟睡できなくなりがちです。熟睡感がなく、朝からどんより、昼間いつも眠たい、集中力が低下……といった状態はつらいもの。食養生で改善を図りましょう。

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