池田陽子
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池田陽子薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

【海苔】「腎」を補い耳鳴りなど老化トラブル全般に威力を発揮

公開日: 更新日:

 老化が現れやすい体の部位といえば、耳。加齢によって耳の奥にある「蝸牛(かぎゅう)」という感覚器官が異常を来し、50歳前後から耳鳴りや難聴といったトラブルが多くみられます。

 人間が音を聞くときには、鼓膜が音によって振動して耳の奥へと伝わっていきます。さらに蝸牛が音を電気信号に変えて、脳に伝えることによって音として認識されるのです。

 しかし、蝸牛が異常を起こすと電気信号に変える機能が低下して、脳が音を認識することが難しくなってしまいます。そのため脳は聞こえない状況をカバーするために、過剰に反応して電気信号を増幅するという変化を起こします。脳の過剰な反応は、実際に音が鳴っていないときにも起きるため、「耳鳴り」という現象が現れてしまうのです。

 ひんぱんな耳鳴りは過度なストレス、集中力の低下、睡眠障害などにつながります。慢性化すると生活の質が落ちて、体調を崩す原因になるため「たかが耳鳴り」と思わず早めの改善が必要です。

 中医学では、耳は「腎」と呼ばれる臓器との関係が深いと考えます。腎は人間の成長や老化をつかさどり、その働きが低下すると耳に不調が現れやすくなるのです。

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