池田陽子
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池田陽子薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

【サツマイモ】「脾」を強めて気をチャージする最高のご長寿食材

公開日: 更新日:

 最近、やたらと眠い。夜、しっかり寝ているのに日中、猛烈な睡魔が襲ってくる……。年齢を重ねると、神経の伝達機能が低下することによって、日中にうとうとする頻度が高くなる傾向があります。さらに、食事量が減ることによる栄養不足や、水分を確保する機能低下に伴う脱水症状も、眠気を引き起こす原因になります。また、シニアはさまざまな薬を服用していることから、その副作用が現れやすく眠気が起きる場合もあるのです。

 眠れないのも問題ですが、強い眠気も困りもの。アクティブな毎日を送るためにも、食養生で対策を講じましょう。

 中医学では、眠気は「脾」と呼ばれる臓器の働きが低下していると起きやすくなると考えます。脾は飲食物の消化や吸収をつかさどる臓器で、取り込んだ栄養を人間のエネルギー源である「気」に変えて、全身に送る働きがあります。いわば気を生み出す生命力の源ともいえる臓器です。

 生きるための「土台」ともいえる脾の働きが低下すると、疲れやすい、だるいといった症状が現れやすくなります。そして、睡眠時間に関係なく眠気が引き起こされがち。とくに食後に強く出てたまらない傾向があります。

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