指が変形する「へバーデン結節」は最新治療で進行を食い止める

公開日: 更新日:

 へバーデン結節を発症する主な原因は、加齢と指の酷使だという。とりわけ女性の場合、更年期の時期になると女性ホルモンであるエストロゲンが減少するが、このエストロゲンには抗炎症作用や血管を正常に保つ働きがある。エストロゲンの減少により関節に炎症が起こると、炎症や腫れが長引き、慢性化しやすいという。実際、へバーデン結節と診断されるのは40代以降の女性に多く、男性の6倍発症しやすいという。

 ただし、根本的な原因は異常な血管である「モヤモヤ血管」の増殖だという。

「人間の体は本来、異常な血管をつくらないように保たれていますが、同じ部位に繰り返し負担がかかるとその部位の組織は傷つき、修復させようと新たに毛細血管がつくられます。これが『モヤモヤ血管』で、一時的につくられた血管なため非常にもろく、水や線維が漏れ出して赤みや腫れを引き起こします。また血管が増えると必然的に神経も増えるので、過敏になった神経により痛みが生じます。モヤモヤ血管は40歳を過ぎた頃からできやすく、近年はスマホの使いすぎによる指の酷使も関係しているといわれています」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱・三重ノ海剛司さんは邸宅で毎日のんびりの日々 今の時代の「弟子を育てる」難しさも語る

  2. 2

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  3. 3

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  4. 4

    高市政権大ピンチ! 林芳正総務相の「政治とカネ」疑惑が拡大…ナゾの「ポスター維持管理費」が新たな火種に

  5. 5

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  1. 6

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 7

    沢口靖子vs天海祐希「アラ還女優」対決…米倉涼子“失脚”でテレ朝が選ぶのは? 

  3. 8

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  4. 9

    【独自】自維連立のキーマン 遠藤敬首相補佐官に企業からの違法な寄付疑惑浮上

  5. 10

    高市政権マッ青! 連立の“急所”維新「藤田ショック」は幕引き不能…橋下徹氏の“連続口撃”が追い打ち