1932年福岡県生まれ。早稲田大学文学部ロシア文学科中退。66年「さらばモスクワ愚連隊」で小説現代新人賞、67年「蒼ざめた馬を見よ」で第56回直木賞。76年「青春の門 筑豊篇」ほかで吉川英治文学賞を受賞。2002年には菊池寛賞、09年NHK放送文化賞、10年毎日出版文化賞特別賞を受賞。本紙連載「流されゆく日々」は16年9月5日に連載10000回を迎え、ギネス記録を更新中。小説以外にも幅広い批評活動を続ける。代表作に「風に吹かれて」「戒厳令の夜」「風の王国」「大河の一滴」「TARIKI」「親鸞」(三部作)など。最新作に「新 青春の門 第九部 漂流篇」などがある。
【特別再録】 深夜に中世の闇を思う <歴史、80年>
■1980年11月5日~7日付
中世の日本人たちは、その後の徳川時代を経た日本人とはちょっとちがうような気がします。中世の人々は、ひとことで言うととても複雑なんです。そして、ダイナミックです。
政治の残酷さというものをよく知っており、さまざまなものの対立のドラマを強烈に持っていました。
つまり、息子が…
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