安倍昭恵氏が裏金候補の“救世主”に…アピる「夫の魂」に《裏金こんにゃく寄付疑惑を説明して》の当然
■夫の「声」が聞こえるのであれば…
今年5月。広島市に本拠地を置くブロック紙「中国新聞」は安倍元首相が2013年7月の参院選で、東日本の選挙区で争う同党公認候補に現金100万円を渡していた疑いがあると報じた。
そこから一気に真実味を帯びて広がった話題が、国有地が8億円も値引きされ、学校法人に不可解な経緯で払い下げられた森友問題を巡る裏金寄付疑惑だった。新設小学校の名誉校長に就いた昭恵氏が学校を訪問した際、理事長に対して「領収書は結構です」と言って現金100万円を手渡したというもので、理事長は2017年3月の国会証人喚問で「事実は小説より奇なり。 私が言っていることが真実であります」と断言。
政界の隠語で100万円は「こんにゃく」、1000万円は「レンガ」と呼ばれることから、「裏金こんにゃく寄付疑惑」などとも言われ、真偽をめぐって国会で論争となったのだが、昭恵氏は「私人」を理由に公の場に一切姿を現さず、詳細な説明をすることもなかった。
その人物が今、国政の進路を占う衆院選で有権者の前に立ち、裏金候補の支持を訴えているのだから釈然としない気分を抱く国民がいるのも不思議ではないだろう。夫の「声」が聞こえるのであれば、「裏金こんにゃく寄付疑惑」について尋ねた方がいいのでは……。