「今年の漢字」本命はやはりパリ五輪、裏金問題で『金』か …ライバルは『再』か『災』?
そして、もうひとつの有力候補は「災」だ。
新潟県中越地震などが起きた04年、北陸豪雪や西日本豪雨など自然災害が相次いだ18年に選ばれている。東日本大震災の11年はトップが「絆」で、2位が「災」。今年は元日から能登半島地震に見舞われた。
「大地震が起きた年は震災の『震』も上位に来ます。中東戦争にロシアとウクライナの戦争も続いていますし、『戦』もなくはない」(前出の大手出版社編集者)
20年ぶりの新紙幣発行と石破新首相の「新」、猛暑の「暑」、大谷翔平の「翔」なんかもあり得るか。裏金問題にしても「金」じゃなくて「裏」が選ばれる可能性も。
生活経済ジャーナリストの柏木理佳氏は「生活者の実感としては」と前置きしてこう言う。
「今年の漢字は、やはり物価高による生活苦から『高』と『苦』が一番ですかね。紅麹サプリの健康被害に苦しんだ人もいたわけで、『苦』以外にも『害』とか。SNSに絡んだ事件も多かった印象で、闇バイトの『闇』も考えられる。今の暮らしも一寸先は『闇』ですし。いずれにせよ、ネガティブな漢字しか思い浮かばない一年だったような気が……」
確かに。