参院政倫審で世耕弘成氏に特大ブーメラン? 野党時代に「政治とカネ」厳格対応を訴えた過去

公開日: 更新日:

 だが、世耕氏と言えば「政治とカネ」問題に対しては誰よりも厳格に対応するべき、と訴えてきた人物だ。2010年の立憲民主党小沢一郎衆院議員(81)の秘書らを巡る政治資金規正法違反事件の際には自身のSNSにこう投稿。

《小沢幹事長不起訴?会計システムまで構築し、収支報告時には、貴重な限られた時間を犠牲にして、担当秘書にひとつひとつ質問しながらじっくりと確認した上で書類を提出していることが、空しくなってきます。》

 世耕氏は2009年12月にも、《党から各議員の政党支部に振り込まれ、きちんと政治資金収支報告に載せるようにし、透明化しました》と投稿していたから、今回、「秘書にひとつひとつ質問しながら記載」し、「透明化した」はずの自身の収支報告書はなぜ、収支が「不明」となってしまったのか。洗いざらい明かすのは当然だろう。

 仮に世耕氏がはぐらかすような弁明を続けたら、野党側は世耕氏が2010年2月に投稿した言葉を返せばいい。内容はこうだ。

《証人喚問は当然。このような疑惑に関して自民党は過去ある程度証人喚問に応じてきましたよ。ゼロ回答はあり得ない。》

 世耕氏の政治家としての姿勢がまさに問われている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 2

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  3. 3

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  4. 4

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  5. 5

    阪神・藤川監督が酔っぱらって口を衝いた打倒巨人「怪気炎」→掲載自粛要請で幻に

  1. 6

    巨人・小林誠司に“再婚相手”見つかった? 阿部監督が思い描く「田中将大復活」への青写真

  2. 7

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差

  3. 8

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  4. 9

    フジテレビを救うのは経歴ピカピカの社外取締役ではなく“営業の猛者”と呼ばれる女性プロパーか?

  5. 10

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された