参院政倫審で世耕弘成氏に特大ブーメラン? 野党時代に「政治とカネ」厳格対応を訴えた過去
だが、世耕氏と言えば「政治とカネ」問題に対しては誰よりも厳格に対応するべき、と訴えてきた人物だ。2010年の立憲民主党の小沢一郎衆院議員(81)の秘書らを巡る政治資金規正法違反事件の際には自身のSNSにこう投稿。
《小沢幹事長不起訴?会計システムまで構築し、収支報告時には、貴重な限られた時間を犠牲にして、担当秘書にひとつひとつ質問しながらじっくりと確認した上で書類を提出していることが、空しくなってきます。》
世耕氏は2009年12月にも、《党から各議員の政党支部に振り込まれ、きちんと政治資金収支報告に載せるようにし、透明化しました》と投稿していたから、今回、「秘書にひとつひとつ質問しながら記載」し、「透明化した」はずの自身の収支報告書はなぜ、収支が「不明」となってしまったのか。洗いざらい明かすのは当然だろう。
仮に世耕氏がはぐらかすような弁明を続けたら、野党側は世耕氏が2010年2月に投稿した言葉を返せばいい。内容はこうだ。
《証人喚問は当然。このような疑惑に関して自民党は過去ある程度証人喚問に応じてきましたよ。ゼロ回答はあり得ない。》
世耕氏の政治家としての姿勢がまさに問われている。