ダル4勝目も…メジャー屈指の敵主砲には“完敗”で苦汁の顔
7回 6安打 6三振 2失点
会心の勝利とはならなかった。レンジャーズ・ダルビッシュ有(27)が22日(日本時間23日)のタイガース戦に登板。7回を6安打2失点、6奪三振、3四球で4勝目(2敗)をマークした。
相手のタイガース打線は2年連続ア・リーグMVPを受賞したM・カブレラを中心にスラッガーが顔を揃え、チーム打率2割7分5厘はリーグトップ。対戦を前に「メジャーでもナンバーワンとか2番目とかを争う打線」と話していた強力打線に立ち上がりは手探りの投球が続いた。勝負できる決め球がなかなか見つからなかったのだろう。相手打者によって変化球を投げ分けて、調子を見極めるなど、試行錯誤を繰り返した。
ここ3試合でバッテリーを組んできたアレンシビアが打撃不振で3Aに降格。この日、マスクをかぶったのは20日に傘下のマイナー3Aラウンドロックから昇格したばかりのジメネス。メジャー経験の浅い捕手とはマウンドを降りるたびに配球に関して話し合うシーンも見られた。
回を追うごとに調子を上げ始めたが、試合中に悔しげな表情を見せたのが六回だった。先頭のハンターに甘く入った直球を捉えられ左越えの二塁打。無死二塁のピンチで3番カブレラに対して直球で内角を突いて簡単に追い込みながら、3球目のスライダーが真ん中に入り、左翼線を破る適時二塁打を許す。昨季の首位打者に対して勝負どころでの失投に、ダルはマウンド上で顔を歪めた。