快進撃のDeNA 評論家とVメンバーが指摘する「優勝への課題」
優良選手を発掘するスカウティングも見逃せない。今季は山崎康が成功し、昨季はドラフト4位の三上が1年目から21セーブ。13年ドラフト5位の関根が2年目の今季、中堅のスタメンを争い、昨季11勝を挙げた井納は12年ドラフト3位。高田GMは「1位は一番良い評価の選手」として競合も辞さず、「すぐに役立つ選手がほしいのはもちろんだが、大事なのは2位、3位でどれだけ戦力になる選手を取れるか」と言ったことがある。
昨オフ、主砲のブランコを解雇し、巨人からロペスを獲得。高田GMは打撃に加えて高い守備力を期待していた。実際、5番として7本塁打をマークするだけでなく、一塁守備でも「ロペスがきちんと送球を処理してくれるから、他の内野手は相当助かっていると思う」と、馬場内野守備走塁コーチ。前年、リーグワーストだった失策数が今季は22個でリーグ3位と改善している。
チームに変化が表れつつあるDeNAだが、不安は投手陣だろう。チーム打率.261はリーグ2位、161得点、31本塁打はともにリーグトップも、チーム防御率3.27、152失点はリーグ5位。過去、打高投低のチームが優勝した例は85年阪神、01年近鉄など少数。果たしてDeNAはこのまま首位でゴールテープを切れるのか。