元G戦士も揃った DeNA中畑監督は“妬み力”で巨人に挑む
「とにかく、ジャイアンツを倒す、倒したいという気持ちがハンパじゃない。気持ちというか、もう執念だね。多分、ビックリすると思うよ」
日本球界復帰2年目を迎える左腕、DeNAの高橋尚成(39)のセリフである。オフに、巨人時代の後輩でもある東野峻(28)が戦力外になったオリックスから加入。チームの雰囲気などを気にする後輩に、高橋尚が真っ先に伝えたのが、中畑清監督(61)の「打倒巨人」に対する異常なまでのこだわりだった。
「高橋尚、林昌範に今季は東野、岡島秀樹、ロペスが加わった。実に元巨人勢が5人という布陣です。就任4年目で契約最終年の中畑監督に、何とか巨人を倒して優勝するという悲願を遂げてもらうため、少しでも力になればと高田GM以下のフロント陣が巨人を知る人材を集めた結果です。特にロペスは、昨シーズン中から中畑監督が望んだ補強。巨人が横やりを入れてきたグリエルも、年俸3億5000万円プラス弟のグリエル・ジュニアの獲得というキューバとグリエル側の条件を丸のみしてまで残留にこぎ着けた。キャンプで、半ば強引に巨人次期監督候補の松井秀喜を沖縄に呼んだのもそう。昨年、セで唯一、巨人に13勝11敗と勝ち越したこともあって、改めてフロントも“打倒巨人”の方針を鮮明にした。『今年は選手の顔つきも違うんだよ』と指揮官もご満悦です」(放送局関係者)