悪童キリオスと大差なし? 錦織圭の“醜悪”試合マナー
好プレーも台無しだ。マドリード・オープン男子シングルス準々決勝で第6シードの錦織圭(26・世界ランク6位)は、ニック・キリオス(豪州・21=同21位)を6-7、7-6、6-3の接戦で下し、ベスト4へ進出。準決勝の相手はジョコビッチに決まった。
錦織が倒したキリオスは、暴言やプレー態度が悪いことで有名な選手だ。この日も第2セットの途中でラケットをブン投げ警告を受けたが、この類いの話は枚挙にいとまがない。
14年の全米オープン(以下OP)ではボールをコート外に打ちだしたり、わいせつな言葉を吐いて3度の警告を受けた。昨年の全英では審判に対する暴言で1万ドル(当時約120万円)の罰金を科せられ、8月のロジャーズ杯ではワウリンカとの試合中に「俺の友達はお前の彼女と寝たぞ」とささやく声をコートサイドのマイクが拾って大問題になった。この件で1万ドルの罰金をくらい、その後、執行猶予がつく2万5000ドルの罰金と28日間のツアー出場停止という追加処分を言い渡された。
しかし、その程度のペナルティーでおとなしくなる「悪童」ではない。直後の全米OPでも試合中に大声を上げて警告を受け、10月のマスターズ上海大会でも下品な言葉で1500ドルの「罰金刑」を受けた。今年もドバイ・デューティー・フリー準決勝のワウリンカ戦で、スタンドに向けて中指を立てるしぐさを見せ観客からブーイングを浴びた。