錦織圭とラケット“生涯契約”を結んだ「ウイルソン」の思惑
男子テニスの錦織圭(25)が大型契約を手に入れた。
30日、スポーツ用品メーカーの「ウイルソン」の新製品発表会に出席。その席上、同社から錦織が現役を引退するまでサポートする「生涯契約」を結んだことが発表された。錦織はジュニア時代から同社製のラケットを使用しており、これまで契約期間は3~5年が区切りだった。
錦織と同様に同社と「生涯契約」を結んでいるのは、4大大会歴代最多となる17度の優勝経験があるロジャー・フェデラー(34=スイス)だけだ。同社の日本担当者は錦織の契約内容について明らかにしなかったが、フェデラーと同様の待遇だとすれば、かなりの大型契約となるはずだ。
複数の米国のテニスメディアなどによれば、フェデラーには同社からスポンサー料として年間、200万ドル(約2億5000万円)が支払われている。専用のラケット開発も優先的に受けられ、フェデラーに合った用具を専門に扱う研究所も設置されている。
「米国本社では、フェデラーと錦織はプライオリティー(最優先事項)だけに同等の扱いを受けると見られる」とは、メーカーの関係者だ。