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武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

円熟26歳の錦織圭にチャンの「努力の哲学」は必要なのか

公開日: 更新日:

 錦織圭の今季ツアー第7戦、バルセロナオープンが18日に開幕する。ヨーロッパのクレーシーズンに移っての初戦は全仏オープンにつながる大事な位置づけ。2連覇中の大会に期待は膨らむ。

■30分も続く“反省会”

 テニスファンは、先のマイアミオープンのプレーを堪能しただろう。右に左に打ち分ける〈天才錦織〉の自由奔放なワザで決勝に進出した。14年に全米オープンで準優勝しながら、まだグランドスラムの下の格付けのマスターズ(年間9大会)での優勝もない。「まずマスターズ優勝」と掲げた目標達成かと思われたが、世界1位のノバク・ジョコビッチの前にまたも完敗だった。

 それでも、ガエル・モンフィス、ニック・キリオスらとのラリー戦に打ち勝ち、ジョコビッチ戦でも第1セットにサービスブレークを2度。久々に心技体が合致した、のびのびしたプレーの背景で囁かれるのがコーチ、マイケル・チャンの不在だ。コーチ契約はフルタイムではなく、4大大会など年間20週、マイアミは不在だった。

 チャンが錦織のコーチに就任したのは2年前。妥協を許さないトレーニングのもとで体力強化に成功してトップ10に飛躍した。この点ではチャンの貢献に疑いの余地はないが、別の見方もある。

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