打撃も米国人好み ベイ筒香に数々の“メジャー向き”要因

公開日: 更新日:

■関西人気質もプラスに

 ある球界OBは、「これまで野手では松井稼、福留、西岡ら何人もメジャーで失敗しているが、彼らはみな、統一球導入以前の『飛ぶボール』で結果を残した選手。飛ばないボールに苦心した今の選手は飛ばす技術は上がっている。筒香もしかりです」と言う。

 メジャーに詳しいスポーツライターは、「生まれ育った環境も追い風になる」と、こう語る。

「筒香は和歌山出身。関西人ならではというか、素朴であっけらかんとしていて、なおかつ、選手同士での食事の際に、何時間も野球談議をするような熱さも内に秘めている。昨年、一昨年とオフにドミニカ共和国のウインターリーグに武者修行に出かけ、このオフは山ごもりして打撃フォームを一からつくり直すというから、反骨心、ハングリー精神は旺盛です。過去、メジャーで成功した選手は、野茂、黒田、吉井、伊良部、上原ら関西出身者が多い。愛知出身のイチローがメジャーで大成功しているように、決して他の地域がダメというわけではないが、文化や慣習が違う国でやっていくには、こうした関西人気質がプラスに働くのかもしれません」

 来春WBCでは大勢のメジャースカウトが一挙手一投足を追う。ハマの大砲が「4年20億円」を超える価値を示す可能性は十分にある。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    前田健太「ドジャース入り」で大谷との共闘に現実味 日本復帰より「節目の10年」優先か

  2. 2

    井桁弘恵ショートカットで“山之内すず化”が加速! 「そっくり問題」いよいよ待ったナシ

  3. 3

    大阪万博は開幕1カ月を待たずトラブル続出…場当たり説明でGW後半の盛り上げムードに水を差す協会の大罪

  4. 4

    巨人阿部監督はなぜ田中将大にだけ甘いのか…2試合連続炎上でさすがに二軍調整も

  5. 5

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”

  1. 6

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  2. 7

    ダウンタウン復帰が外部資金でコンテンツ配信のナゼ…松本人志に浮上した疑惑の顛末

  3. 8

    斎藤元彦・兵庫県知事が頑迷に貫く「治外法権」…公益通報を巡る国の勧告もガン無視

  4. 9

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  5. 10

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???