巨人と相思相愛のはずが…プロ決断の吉田輝星に“隠れ本命”
吉田が使っていたタオルは、2009年のリーグ制覇記念グッズ。当時指揮を執っていたのは、今季限りでの辞任を表明した高橋由伸監督の後任として有力視されている原辰徳前監督だ。
■投球映像を見ながらォーム研究
これはもう相思相愛、と思いきや、吉田の意中球団は他にもあるという。憧れを抱く則本昂大(27)の在籍する楽天だ。則本は178センチとプロ野球選手としては長身ではないものの、昨季はルーキーイヤー以来となる自己最多タイの15勝を挙げ、8試合連続2ケタ奪三振でプロ野球記録も更新。2年目からは4年連続で奪三振のタイトルを獲得している。
吉田は則本よりも小柄な176センチ。体全体を使ってキレのあるボールを長いイニング投げられるよう、暇さえあれば則本の投球映像を繰り返し見ながら、フォームを研究しているという。
「楽天には則本をはじめ、ダルビッシュや田中を育てた佐藤義則投手コーチがいる。佐藤コーチは余計なことは言わず、端的に分かりやすくがモットー。田中はヤンキースに移籍した今でも『力を抜いて抜いてリリースで100%』の教えを守っている。吉田も楽天なら憧れの則本を間近で見られるし、直接助言も受けられる。投手として成長するには最適な球団かもしれない」(球界関係者)
憧れの「則本センパイ」は、来オフにもポスティングシステムを利用したメジャー移籍について話し合うことを球団と約束済み。吉田が楽天に指名され、則本が海を渡るなら、来年は吉田にとっても貴重な1年になる。
3週間後、吉田の運命が決まる。