最大功労者の岩瀬引退で…中日の次期監督問題いよいよ混沌
「幹部候補生。指導者として戻ってきてもらう」
中日の球団幹部がこう言った。2日、今季限りでの引退を表明した岩瀬仁紀(43)は記者会見で、「昨年の成績より今年が悪かったら引退しようと思っていました。心残りはありません」とすがすがしい表情。今後については、「現時点では決まっていない。じっくり考えたい」と話したが、当然、球団は将来の監督候補として考えている。
9月28日の阪神戦で前人未到の通算1000試合登板を達成。新人年から15年連続50試合登板を記録した“鉄腕”が積み上げた407セーブももちろん、ダントツのプロ野球記録である。日本球界最高のストッパーは、中日にとっても2000年代最大の功労者。チーム関係者が言う。
「今季のBクラスが決定し、森監督の去就を巡ってさまざまなウワサが乱れ飛んでいる。続投もあり得る状況ですが、退団となればGM就任という話も出ています。後任監督は森さんと日本ハム時代から付き合いのある小笠原二軍監督の昇格が既定路線だと言われていて、森監督も就任時に小笠原への禅譲を念頭に『オレはつなぎの監督』と明言した。ただ、ここにきて本社内やOBから不満が噴出し始めているといいます。彼らからすれば、小笠原一軍監督なら前任の谷繁監督を含めて3代連続で外様監督ということになる。もう我慢ならないということです」