“脱落合”と評判 与田指揮下で激変する中日キャンプの中身
首脳陣と選手との関係も変わった。小笠原孝二軍投手コーチはこう話す。
「(選手とは)これまでよりもたくさん話すようになりました。例えば、トレーニングメニューでも、やる目的と理由と結果を、今年からより丁寧に説明するようにしましたね」
■16年ぶりに門限復活
首脳陣の間では、選手と小まめにコミュニケーションを取って距離を縮める方針が統一されているという。
チーム内が明るく、開放的になっただけではもちろんない。落合監督時代に廃止された門限が16年ぶりに復活。この春季キャンプから23時に設定され、練習も従来より30分早い朝9時半に開始。練習後の夕食は18時から18時半に取るのがルールになった。規則正しい生活を送るためだ。
4年目の小笠原慎之介(21)はこう話す。
「軽食の種類も増えたし、おにぎりも結構量がある。米が好きじゃない人用にパンがあったり。高タンパク低脂質の鶏肉も増えた。以前は魚が出たり出なかったりしたけど、今は毎日ある。食材は一緒でも料理が違うので飽きない。僕は太りやすいから気にしないといけないので、夜は米が食べたいけど玄米にしたり、朝飯も白米と玄米があるけど、玄米を選ぶ。そうやって自分で考えて取るようにしています」
昼夜とも食事は栄養士が監修。食事場所には1カ月分の献立表が張ってあるそうだ。