根尾フィーバーで影薄く…中日松坂“静かなキャンプ”の吉兆
中日は21日、2月1日から沖縄で行われる春季キャンプの一、二軍メンバー振り分けを発表した。ルーキーは与田剛監督(53)が一軍帯同を公表していたドラフト1位の根尾昂(18=大阪桐蔭)をはじめ、同3位の勝野昌慶(21=三菱重工名古屋)、同6位の滝野要(22=大商大)がメンバー入り。松坂大輔(38)も一軍スタートが正式に決定した。
右肩痛から復活した昨季は6勝4敗、防御率3・74。カムバック賞を受賞した松坂にとっては、落ち着いたキャンプが送れそうだ。
「昨年は春のキャンプから松坂フィーバーに沸いたが、中日2年目の今年はだいぶ環境が変わりそう。ドラ1で根尾が入団したことで、名古屋は根尾一色。テレビはもちろん、系列スポーツ紙の1面も連日根尾の特集を組んでいる。そんな根尾フィーバーのおかげで、松坂はすっかり影が薄い。とはいえ、キャンプでは静かに落ち着いて練習ができるともいえる。2ケタ勝利を目標にする松坂は、注目されない方が練習に集中できる」(チーム関係者)
日米通算170勝。残り30勝となっている200勝到達を諦めていない。昨季は登板、抹消を繰り返し、間隔を空けることが多かったが、今季は「先発ローテに入った上で最低12勝」を目標に掲げている。
高校時代に甲子園春夏連覇を達成し、注目度の高い中での入団と何かと共通点が多い2人。人気者の新人を“隠れ蓑”に、今年の松坂は腰を据えて調整ができそうだ。