複数球団が熱視線 ソフトB福田がオフFA最大の目玉は本当か
最も、お買い得の逸品か。
国内FA権の行使を検討しているソフトバンクの福田秀平(30)。走攻守の三拍子揃った左の外野手だが、チームではスーパーサブの印象が強い。というのも、ソフトバンクの外野陣は柳田、上林、グラシアル、中村晃と激戦区。代打や代走、守備固めとしての起用が多く、プロ13年間で規定打席に到達したことは一度もない。
しかし、能力は高い。今季は2度の左脇腹痛による離脱で出場は80試合にとどまったが、26打点9本塁打は自己最多。レギュラーではないにもかかわらず、エースキラーとして知られ、日本ハム時代の大谷翔平から通算2発を放っている。今年6月には巨人の菅野から先頭打者アーチ、8月には楽天の則本から猛打賞など、存在感を見せつけてきた。
俊足も持ち味のひとつで、今季ヤクルトの山田に抜かれるまで、32回連続盗塁成功記録(2011~15年)はトップ。守備範囲も広く、外野3ポジションだけでなく、一塁手や二塁手も務める。
そして、能力以上に魅力なのが「価格」の安さだ。今季の年俸は3600万円。人的補償が発生しないCランクにあたり、獲得する球団にとってもリスクのない人材になる。