プロ野球“コロナ自主練習”でわかった選手のオモテとウラ
「人間性がよくわかります」
6月中の開幕に向けて12球団が準備を進める中、ある球団の首脳陣の一人は、これまでの自主練習により、選手の新たな一面が見えたという。
自主練習の内容は、選手個々の判断に任されることが多い。球団によっては首脳陣が自宅待機をしているケースもあり、練習に参加した場合でも選手の動きを見守る程度。“ソーシャルディスタンス”を取っている分、これまでわからなかった選手の性格や人間性が顕著に表れるというのだ。
前出の球団首脳陣が言う。
「特に選手個々の意識の差を感じます。極端な話、自主練習なので練習はやってもやらなくてもいいのですが、自分で決めたウエートなどのメニューを黙々とこなす選手がいる一方で、気が緩んでいると感じる選手もいる。動きや体つきからもわかりますが、例えば、普段はヒゲを剃っているのに無精ひげを生やしているというのはマシな方で、監督が視察に来た途端に急に掛け声を出したり、一生懸命ランニングを始めたりと。要領がいいと言えば聞こえはいいですが、意外としっかりしているなと思っていた選手がそうでないとわかれば、やっぱり見る目は変わりますね」