レイズは裏目に出た継投を貫いたからWSに駒を進められた

公開日: 更新日:

 レイズ1点リードの六回1死一塁。打者に1番ベッツを迎えたタイミングで、キャッシュ監督はリリーフを投入した。

 先発の左腕スネルはレイズのエース。球数はまだ73球、それまで2安打無失点、9奪三振、ベッツ、シーガー、ターナーの上位3人を6打席すべて空振り三振に打ち取っていたにもかかわらず、打順が3巡目に入るタイミングでリリーフにアンダーソンを投入。この継投が裏目に出てレイズは逆転を許し、初のワールドシリーズ制覇を逃したからだ。

 キャッシュ監督はこの継投をこう説明した。

あのときは単純に相手の打順が3巡目だったから代えたのではない。右打者ベッツとの相性を考えて、右腕アンダーソンの方が優位であると考えたからだ」

 結果は裏目に出たものの、これこそレイズが貫いてきた手法。データに基づいた戦術や選手起用をブレずに貫いたからこそワールドシリーズに駒を進めることができたのだ。

 ドジャースに目を向けても、実は同じような起用法をとっている。 =つづく

(米紙コラムニスト=ビリー・デービス)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動