【競歩】男子20km池田が銀、山西が銅! “地味”競技だからこその価値
競歩の五輪入賞は08年北京大会男子50キロの山崎勇喜(7位)が初。メダルは前回のリオ大会男子50キロの荒井広宙の銅が1つ目だった。
陸上競技の中でも地味な種目で人気もない。それでも関係者の努力により、強豪国の仲間入りを果たしたわけだが、地元五輪の複数メダルにより、人気が出たり、競技人口が増えるわけではなさそうだ。
実業団OBが言う。
「実業団で人気があるのは駅伝の戦力になるトラック選手。大きなマラソン大会も東京以外、賞金レースになるのは時間の問題ですから、プロ化は進むでしょう。一方で、競歩はよほどの実力者でもない限り就職は厳しいし、注目度が低く、賞金も稼げない。過去には実力があっても希望する会社に就職できず、自衛隊体育学校に引き取ってもらった選手もいた。競歩を始めたり、続けている選手は立派ですよ」
地味な種目だからこそ、五輪のメダルは大いに価値があると言えるのではないか。