ブラジル代表の主将として出場した13年のWBCでは、当時の代表監督でメジャーの野球殿堂入りも果たしているレジェンド、バリー・ラーキンとのこんなエピソードを日刊ゲンダイに明かしていた。
「1死一、三塁で打席に向かった時、僕は2ストライクに追い込まれて内野手が後ろに守っていたら、最悪でも内野ゴロを打って併殺崩れの間に1点を取れたら、と考えます。それを伝えたら、監督は『打ちにいけ』と言う。状況や場面によって会話を何度も繰り返し、監督の考えを消化していきました」
当時から、自分の意見を持ったうえで、相手を理解しようと努める今につながる指導者としての素地があったわけだ。