コロナ感染ヤクルト高津監督の代行に抜擢 松元作戦コーチを歴代監督が絶賛するワケ

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 セ・リーグの首位を独走しているとはいえ、苦境には違いない。

 山田哲人青木宣親ら主力を含む選手18人、首脳陣やスタッフ9人の計27人が新型コロナウイルスに感染したヤクルト高津臣吾監督も陽性判定を受け、12日の中日戦から一軍の松元ユウイチ作戦コーチ(41)が「監督代行」として指揮を執ることになった。

 緊急事態に陥ったチームを束ねることになった松元コーチ、ヤクルトファン以外には馴染みの薄い名前かもしれない。1999年にブラジルからの野球留学選手としてヤクルト入り。14年のプロ生活で通算240安打、11本塁打とレギュラー獲得には至らなかったが、引退翌年の16年に二軍打撃コーチに就任、一軍打撃コーチを経て、今季から新設された作戦コーチに抜擢され、事実上のヘッドコーチとして高津監督を支えている。

 ヤクルト元監督の真中満氏がこう言う。

「仮に僕が監督でも高津監督と同じようにユウイチにヘッド格を任せるし、僕がフロントの人間だったら迷わず監督代行に指名する。それくらい信頼できる人間です。現役時代は言葉もままならない異国の日本にやってきて、プロ野球選手としてなんとしてでも身を立てるんだという強い思いで必死にバットを振っていた。本当によく練習する選手で、指導者になってからはその時間を野球の勉強、研究に費やしている。監督や目上のコーチにも相手を尊重したうえできちんと自分の意見を言うし、チームの方針を選手にかみ砕いて分かりやすく伝えることができる。バランス感覚に長け、コミュニケーション能力が高い。古田(敦也ヤクルト元監督)さんも、『ユウイチは男気のある素晴らしい人間』と言っています」

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