りくりゅうペア日本勢初の世界選手権「金」の快挙もスタンド閑古鳥…スター不在が深刻
WBCに続き、氷の上でも世界一だ。
23日、ISU世界フィギュアスケート選手権(埼玉)で、「りくりゅう」ペアが同種目では日本勢として初の選手権金メダルに輝いた。この日のフリーでは2位だったものの、22日のSPでは1位。計222.16点で、2位の米国ペアの217.48点を上回った。
三浦璃来(21)と木原龍一(30)のりくりゅうペアは、昨年12月のGPファイナル、2月の四大陸でも金メダル。そして今回の選手権と、主要大会総ナメの年間グランドスラム達成である。
昨年2月の冬季北京五輪でも、日本の団体銅メダルに貢献。フィギュア強国と呼ばれた日本でもペアはなかなか結果を出せなかったが、この2人の台頭でそれも変わりつつある。
だがしかし、チケットが売れない。さいたまスーパーアリーナで行われている今大会のチケットは、いまだ多く余っている。全日程で売り切れたのは1万8000円のA席のみ。男子フリーが行われる25日はS席以外売り切れているが……。
「中継するフジテレビも頭を抱えているそうです。羽生がいた頃なら、男子フリーの日は即日完売になってもおかしくなかったのに……。今はその羽生やかつての浅田のような、スーパースターが不在。ただでさえ、選手個人の人気に左右される競技ですからね。りくりゅうペアの活躍でフィギュアそのものが盛り上がればいいんですが……」
とは放送関係者だ。