阪神3位・山田脩也の父が中学2年の息子に「孝行するなら野球選手」とプロ入りを諭した理由

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■シニアの恩師も驚いた才能

 小学6年時にU12日本代表に選ばれるなど地元でも有名な選手に。南吉成中時代に在籍した仙台東部シニアで山田を指導した大橋正樹監督(53)は当時をこう振り返る。

「彼がまだ小学生だった時に初めてプレーしているところを見たのですが、『なんだ、この子は!』と思ったんです。グラブさばきであったり身のこなしであったり、小学校の中学年くらいなのに硬球の硬いボールを全く怖がらない。まだ小さいのに大人とも普通にキャッチボールできてしまうし、中学生が投げた球も平気でバットに当てていました」

 そんな山田にはプロ野球選手を目指すターニングポイントがあった。浩二さんが話す。

「中学2年の時、ケガ続きでなかなかプレーできなかった。いい機会だと思って私がいろいろと勉強を教えることにしたんです。そしたら簡単な掛け算もできなかったんですよ。もちろん今はできるんですけど、当時は驚いてしまって(笑)。その時に『君が孝行するためには、もうプロ野球選手になるしかないんだよ』と息子を諭し、その道に進むことを決心させたんです。本当は暗記が得意で記憶力もいいし、地頭もいいはずなんですが、どうもそちら(勉強)のほうには興味が向かないみたいで。だったら伸ばせるところを伸ばしてあげようかなと」

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