ソフトバンク1位・前田悠伍は滋賀のスポーツ一家に生まれたストイック少年
前田悠伍(ソフトバンク1位・投手・大阪桐蔭・18歳)
「ドラフト当日はドキドキでしたが、ソフトバンクさんに1位指名された時はほっとしました」
こう話すのは、父の孝博さん(48)だ。
滋賀・長浜市出身の前田は父と母・由香さん(48)、兄・詠仁さん(22)の4人家族。孝博さんは会社員で、詠仁さんも地元企業に就職し、自宅から通勤している。
前田が野球を始めたのは4歳上の兄の影響だ。
「先にお兄ちゃんの方が地元の高月野球スポーツ少年団に入り、そこに幼い悠伍も連れていって、遊ばせていたんです。ウチは僕も、甥っ子も野球をやっていた野球一家でした」(孝博さん)
孝博さんは地元の長浜市にある滋賀県立伊香高校でプレー。兄の詠仁さんも同校で投手をしていた。
母の由香さんも高校時代は陸上経験者と、スポーツ一家だ。
「僕は投手と外野手をやっていましたが、今ほど科学的なトレーニングもない。そもそも近江高校が強くなる前の滋賀県は県内の野球レベルがそこまで高くなかった。僕らは『甲子園に行く!』とか言ってましたが、普通に無理やろ、と」(同)