どこよりも早い!来春センバツV候補3校の「強みと弱み」 明治神宮大会出場の有力校を先取り
【大阪桐蔭】「朗希級」1年生右腕・森の進化次第
明治神宮大会は大阪桐蔭(大阪・近畿)が17日の準々決勝で関東第一(東京)に5-9で敗れ、史上初の3連覇を逃した。それでも「怪物1年生投手」を登板させないなど、戦力は分厚い。来春のセンバツで優勝候補に挙げられる作新学院(栃木・関東)、青森山田(青森・東北)を含めた「3強」の強みと弱みを探った。
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昨年、初めて明治神宮大会連覇を達成し、今年も神宮に戻ってきた。
初戦敗退を喫したが、今チームは投手力が抜群。最速154キロ右腕・平嶋桂知(2年)ら5投手が近畿大会4試合で4失点。とくに151キロ右腕・森陽樹(1年)の評判がいい。パ球団のスカウトがこう言った。
「エースの平嶋もいいけど、森により大きな可能性を感じる。189センチの長身から繰り出す力強い速球と変化球の切れ味も鋭い。中学時代は軟式の出身で、まだ1年生だから、ノビシロも大きい。2年後のドラフトは間違いなく1位候補。ロッテの佐々木朗希になり得る逸材。来年のセンバツでは実質エースになるだろうけど、平嶋ら2年生に好投手が複数いるから、ソフトバンクに1位指名された前田悠伍(3年)のように、少しずつ大事な試合を任せていくのでしょう。関東第一戦は4投手を使ったけど、森は見せませんでした」
昨年3月にコーチ兼寮監として中村誠氏が就任。アマチュア野球に詳しいスポーツライターの美山和也氏がこう言う。
「2014年夏に同校を全国制覇に導いた主将で社会人野球でプレーしていたところを西谷浩一監督が呼び戻した。中村コーチが就任して大部分の練習を取り仕切っているため、西谷監督の負担が減ったそうです。甲子園の采配に集中できるかもしれません」
弱点はあるか。
「3番徳丸快晴(2年)と4番ラマル・ギービン・ラタナヤケ(2年)ら中軸は強力だけど、例年と比べて攻撃力が弱い。近畿大会は4試合で16得点。本塁打が出なかったのも珍しい。関東第一戦で5失策の守備陣も課題です」(前出のスカウト)