大関・霧島2度目V! 7月場所の「地獄」が糧に「ケガの功名」で来場所綱とりに弾み
ジェットコースターのような1年間だったのは間違いない。
11月場所を2度目の優勝で飾った大関霧島(27)。26日の千秋楽は2敗の自身を追う3敗の熱海富士が敗れ、その時点で優勝が決定。結びの一番では貴景勝を一蹴し、最高の形で今年最後の本場所を締めた。
来場所は当然、綱とりがかかる。プレッシャーはハンパではないが、霧島にとっては先場所、先々場所の「地獄」が糧になるのではないか。
新大関として臨んだ今年7月場所は直前に肋骨を負傷。強行出場をしたものの精彩を欠き、序盤の休場もあって6勝7敗2休で負け越した。
9月場所はいきなりカド番で迎える赤っ恥に耐えつつ9勝6敗で何とか勝ち越し。まさに天国と地獄である。
優勝インタビューでは今年1年を振り返り、「(新大関の場所は)ケガで苦しんだし、カド番で緊張した。今場所は(そうしたものが)何もなかったんで」と話した霧島。
重圧の洗礼を浴びたことで余裕も出てきたのか、14日目に熱海富士と対戦した時は、「(相手が)明らかに緊張しているな」と看破。思い通りの相撲を取って勝利した。「ケガの功名」と言ってもいいだろう。