関脇・霧馬山鐵雄 “期待の新鋭”が語る「大関昇進」への意気込み

公開日: 更新日:

霧馬山鐵雄(関脇)

 3月場所は新関脇として12勝3敗の好成績を挙げ、自身初優勝。1月場所でも11勝4敗と活躍した。大関とりの基準は「三役で3場所33勝以上」。14日に初日を迎える5月場所で10勝以上なら念願の大関昇進だ。モンゴルから来日して今年で9年目の新鋭に、昇進にかける意気込みなどを聞いた。

 ◇  ◇  ◇

 ──いよいよ大関とりまで、あと一歩です。稽古などは順調ですか?

 もっと稽古して、いつも以上にやっていこうという気持ちはあります。でも逆に「大関に上がろう!」と意識しすぎて、そのためだけに頑張って、頑張って……というのもよくないのかな、とも考えています。

 ──霧馬山関にとって大関とはどのような地位ですか?

 やっぱり、大関や横綱にはなかなか上がれない。関脇まで来たけど、そこから(苦戦する)……ということが多い印象です。その地位に上がるのは、また別だなと思っています。でも、稽古をしっかりやれば大丈夫、という気持ちもある。力士は稽古しかないんで。

 ──大関と言われて、真っ先に思い浮かぶ名前は?

 そこは師匠の陸奥親方(元大関霧島)ですよ。師匠の過去の相撲とか、結構映像あるんで、見たりしてます。

 ──霧島といえば「和製ヘラクレス」と呼ばれたように筋肉質の力士で、人気も凄かった。

 そうですよね。僕もそこまでの力士になりたい。師匠みたいに筋肉をもっとつけて……というのを目指していたんですけど、なかなか難しい。だから今は「自分自身の体をもっと強くしていこう」と意識しています。誰かの真似をするのではなく、自分の持ってる体で一生懸命やっていこうという思いです。

■入門当初は70キロ

 ──入門当初(2015年)は、当時横綱だった日馬富士のようになりたいと話していましたね。

 あの当時は日馬富士関の相撲をよく見ていました。体も僕と同じように大きくない(霧馬山は186センチ、143キロ。日馬富士は186センチ、137キロ)ですし。自分に似ている人の相撲って、つい見ちゃうんですよ。日馬富士関はスピードがもの凄く、僕も「いつかはこんな力士に……」と思っていた。僕も入門した時は体が小さかった(入門当初は70キロ)ので。でも今は、今の体をもっと強くして……と考えています。

 ──2014年に初めて来日する前、モンゴルではどのような生活を送っていたのですか?

 日本に来る前はモンゴル相撲や柔道をやっていました。もし、相撲部屋に入れなかったら、モンゴル相撲の力士か柔道の選手か……。どっちかを続けてやっていたと思います。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇