大関霧島は実力なら「次期横綱候補」一番手 突き押しの阿炎をパワーで真っ向正面から粉砕!

公開日: 更新日:

 押し相撲の力士を「押し相撲」で真っ向正面から粉砕した。

 2日目の結びの一番で対戦した大関霧島(27)と、小結に復帰したばかりの阿炎。阿炎は立ち合いで得意のもろ手突きを繰り出し、一気に仕留める――というハラだったのだろう。しかし、霧島の足はもろ手突きにも止まらず、伸びきった相手の両腕を跳ね上げ、押しながら前進。阿炎は抵抗すら出来ず、押し出された。

 初日の宇良戦に続き、2日連続で押し相撲の力士に組まずに連勝。四つ相撲が持ち味の霧島だが、押し相撲もイケるとなれば、相撲の幅が広がる。四つに組めなかった時は押せばいいし、押して相手の体勢を崩しながら組むという相撲も取れる。

 ある若手親方は「これが霧島本来の姿ですよ」と、こう続ける。

「秋巡業でも押し相撲の力士を力で圧倒していたほど。関脇以下の力士ならば、四つに組まずとも有利に戦えるだけのパワーはある。ただ、直近の2場所は不運続きで、本来の相撲が取れなかった」

 新大関として臨んだ7月場所は肋骨の骨挫傷で初日から3日間休場。先場所はカド番で、本人が「勝たなきゃいけないと意識しすぎた」と話していたように、守りに入ってしまい、9勝6敗と平凡な成績だった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇