霧馬山改め新大関・霧島が本紙に語っていた「短命阻止防止策」
当然、新大関にも懸念と期待が相半ばする。
5月31日、日本相撲協会からの使者を迎え、大関昇進伝達式に臨んだ霧馬山(27)。「大関の名を汚さぬよう、今まで以上に稽古して頑張ります」と口上を述べた後には、ビッグなサプライズもあった。昇進を機に、師匠である陸奥親方からしこ名を継承し、「霧島」に改名することを発表。“新”霧島は「素晴らしい名前。いいのかな……。強くて格好いい大関になりたい」と覚悟を示したが、ここ10年間で昇進した大関は短命が続いている。
2022年の3月場所を新大関として迎えた御嶽海は、史上ワースト4位の短命記録となる在位4場所で陥落。その前の正代は13場所、朝乃山と栃ノ心は7場所、高安も15場所で落ちた。現在もなんとか踏みとどまっている貴景勝も最初の昇進時には、わずか2場所で陥落しているのだ。
原因はほとんどがケガによるもの。強くてしなやかな足腰を持ち、特に膝関節の柔らかさに定評のある霧馬山ですら、不安を吐露する。5月場所前に日刊ゲンダイが話を聞いた際には、「膝関節ですか? はぁ~……」とやおらため息をつきながら、こう言っていた。