3大関ペロリ!北勝富士の「臥薪嘗胆」 先場所の優勝決定戦でなめた“苦杯”が快進撃の糧に
なめた苦杯の分だけ強くなっている。
前頭筆頭の北勝富士(31)が12日、大関霧島を撃破。初日は貴景勝、2日目は豊昇龍と、3日連続で今場所最上位の3大関をすべて平らげてしまった。
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中継のインタビューでは「しぶとく前に出る気持ちで」と答えたように、ガンガン攻める押し相撲が持ち味。だからといってパワー頼みの力士ではない。この日、霧島を寄り切りで破ったように、状況に応じて相撲を取れるタイプだ。
そんな北勝富士に蓄積されているのが、「惜しい経験」だろう。優勝争いに加わったり、中盤まで快進撃というケースは何度かあるものの、賜杯に手が届いたことは一度もない。
それが先場所は自身初めて優勝決定戦に出場。初Vまであと一歩というところまで行きながら豊昇龍に屈した。入門以降、一番「惜しい」敗戦だったのだろう。流れる涙をこらえきれなかったという。