広島
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開幕5カード全負け越し“投壊”広島が再建託す2人の秘密兵器
起死回生の一手はないのか。 4勝11敗、開幕5カードすべてで負け越している広島。投手陣崩壊は深刻で、80失点は12球団ワースト。与四球はセ・リーグ最多の63個だ。 まず、先発の計算が立たない。辛うじて安定感があるのは...
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泥沼5連敗…広島・鈴木に聞いたチームの現状と4番の自覚
塁に出たのはわずか2人だった。 12日、広島がDeNAに1安打完封負け。連敗は5に膨らみ、両リーグ10敗一番乗りとなった。3連覇を果たした昨季までの強さが嘘のように自慢の打線は沈黙し、かねて課題だった投手陣は崩壊に拍車がかか...
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最下位広島の起爆剤期待 ドラ1小園早期一軍デビューの条件
王者が迷路に迷い込んでいる。 広島は11日のヤクルト戦も敗れ、マツダスタジアムで2015年6月以来となる3年ぶりの同一カード3連敗となった。先発した岡田が1回3分の0を6四球の大乱調で6失点KO。二回に4連続四球となる押し出...
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4カード連続負け越し…広島ボロボロの裏に深刻“新井ロス”
「昨年までとは違い、ベンチに覇気がない」 ライバル球団のあるコーチが、広島についてこう指摘した。 10日のヤクルト戦は3―15の大敗。これで4カード連続負け越しとなり、開幕11試合で3勝8敗と苦しんでいる。チーム総得点...
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借金4で最下位…広島に早くも囁かれる“ポスト緒方”の名前
スタンドのあちこちから厳しいヤジが飛ぶ。 昨季まで圧倒的な勝率を誇った本拠地のマツダスタジアムで2試合連続となる惨敗。ヤクルト打線の餌食にあった先発のジョンソンが3回6失点でKOされると、試合は一方的になった。0―9の完封負...
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虎投手陣も羨む勝負強さ 広島・鈴木誠也こそが“頼れる4番”
嫌なムードを吹き飛ばしたのは4番の一振りだった。 1点を追う広島は七回表2死一、二塁で鈴木が中越え3点本塁打で逆転。接戦をものにした。 「何とかしたいというところで、しっかりとらえることが出来ました。逆転につながって良...
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丸が抜け“勝敗負う覚悟” 広島4番・鈴木誠也に三冠王の目
広島の4番・鈴木誠也(24)が好発進だ。 31日の巨人戦で3打数2安打2打点。初回に中前打で先制点を叩き出すと、1点を追う三回には同点犠飛。さらに1点を追う八回には先頭打者として中前打で出塁した。前日の2戦目には巨人先発ヤン...
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弱点露呈で連続4三振 他球団もニンマリな巨人・丸の攻略法
広島から巨人にFA移籍した丸佳浩(29)が屈辱の4三振発進となった。 29日、11年間所属した古巣との開幕戦に「3番・中堅」で出場。初回1死一塁からハーフスイングで空振り三振に倒れると、四回先頭では外角の変化球を見逃し三振。...
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広島ドラ1小園は開幕一軍「内定」 二軍掛け持ちで休みナシ
広島のドラフト1位ルーキー小園海斗(18)が開幕一軍キップを手にした。一軍春季キャンプをケガなく乗り切り、オープン戦では15試合で打率.231ながら2本塁打。守備でも好プレーを連発するなど、新人離れした動きに、首脳陣は開幕一軍「内定...
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投手が丸の穴埋め 広島“ドクターK”新助っ人に巨人戦々恐々
原巨人に新たな天敵候補の出現だ。 19日、広島の新助っ人左腕、カイル・レグナルト(30=メッツ3A)がヤクルト戦の八回に4番手として登板。1イニングを投げて2三振を奪い、無失点に抑えた。これまで対外試合6試合でいまだ無失点。...
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丸獲得でも変わらず 巨人がOP戦で露呈“広島恐怖症”の重篤
春のキャンプインを翌日に控えた1月31日、巨人の原辰徳監督(60)は全選手を集めたミーティングでこう声を大にしたという。 「カープはそんなに強いチームじゃない。自信を持ってやろう」 昨秋の就任以降、原監督はあちこちで...
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OP戦できっちり結果 広島小園ますます高まる開幕一軍期待
マツダを縦横無尽に駆け回った。 昨5日、巨人とのオープン戦に途中出場したドラフト1位ルーキーの小園海斗(18=報徳学園)。本拠地初実戦となったが、四回から遊撃の守備に就くと、坂本勇の打ったゴロを軽快にさばき、第2打席では捕手...
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昨季最多勝カープ大瀬良は先輩マエケンの“野球脳”が参考書
昨季、リーグ最多15勝を挙げ、チームの3連覇に貢献した広島の大瀬良大地(27)は、かつてのチームメート、ドジャースの前田健太(30)を手本にしている。 「一番凄いのは空振りの取れる真っすぐ。もちろんスピードはあるけど、メジャー...
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5万人殺到で大混乱 広島人気の“急過熱”にダフ屋もお手上げ
「話が違う!」 「納得できない!」 怒号が飛び交った。 25日、広島カープの公式戦チケット購入に必要な抽選券がマツダスタジアムで配布された。 球団は「来場した人すべてに配布する」とアナウンスしていたが、配...
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広島「先発10人構想」は前途多難 畝投手Cからも疑問の声
4度目の正直に向けて本腰を入れている。 リーグ3連覇を果たすも、いずれも日本一を逃してきた広島。昨季も投手力の脆弱さが見え隠れし、535与四球はリーグワーストだった。 投手のアラを打力でカバーしてきたが、昨オフには丸...
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高卒で異例の一軍帯同 広島小園をコーチ先輩“絶賛”の理由
広島入団の高卒新人野手では27年ぶりに一軍キャンプに帯同している小園海斗(18)。 山田和利内野守備走塁コーチはこう言う。 「物おじしない性格で、守備もプロと遜色ないレベル。スローイングの細かい部分の修正はひとつふたつ...
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広島・鈴木誠也が先輩の堂林に 異例“師弟”打撃指導の真意
異例の師弟関係と言っていいだろう。 15日、全体練習終了後の室内練習場で主砲の鈴木誠也(24)と3歳上の堂林翔太(27)が打撃練習。周囲が驚いたのは、バットを持って構える堂林に対し、後輩の鈴木がグリップの位置やスイングの角度...
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朝帰りを大下ヘッドに見られ九重部屋朝稽古へ連行された
1989年のシーズン中、名古屋遠征で川口和久、白武佳久、私で錦の繁華街に繰り出した。宿舎に帰ってきたのは朝方の3時半から4時ごろ。「鬼軍曹」と恐れられた大下剛史ヘッドコーチが起きる時間だ。この日は移動日。4時には散歩をするのが日課だ...
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長野の広島移籍はFA補強の犠牲というよりまさに“栄転”だ
広島の長野久義に注目が集まっている。巨人がFAで獲得した丸佳浩の人的補償により広島に移籍した長野だが、宮崎県日南市のキャンプ地では、かつて黒田博樹や新井貴浩が広島に復帰したときのような盛り上がりを見せている。 長野の広島移籍...
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広島誠也が独占激白 “丸抜き4番”の重圧と兄貴分への思い
セ・リーグ4連覇を目指す広島の4番・鈴木誠也(24)が11日、宮崎・日南キャンプで「今季1号」を放った。昨年11月に右足首を固定していたボルトを抜いた影響で別メニューが続いていたが、今キャンプ初の紅白戦に「4番・右翼」で出場。初回に...
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山本浩二さんにキャンプ宿舎の部屋に呼び出され…
1985年、2年目の春のキャンプ中、山本浩二さんの部屋に呼ばれた。法大の先輩でもあり、酒でも飲ませてくれるのかと期待をしながら部屋をノックした。 「まあ座れ」 酒など出てくる雰囲気ではない。 「おまえ、明日から球...
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厳しさ知った衣笠さん「他の選手と仲良くするな」の意味
1983年のドラフト1位で入団した私は、初めての春のキャンプに乗り込んだ。 沖縄2次キャンプでブルペン入り。安仁屋宗八一軍投手コーチに「そこで投げろ」と言われた。空いていたのはエースの北別府学さん、後に「炎のストッパー」と呼...
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キャンプ初日から“チョーノ節” 赤ヘル軍団の心をワシ掴み
のっけからいきなり「チョーノ節」がサク裂した。 広島の日南キャンプ初日、もっとも注目を集めたのが、巨人に移籍した丸の人的補償で加入した長野久義(34)だ。 練習前の声出しで、「野球以外のことなら何でも答えられると思い...
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広島復帰会見前の新井貴浩は吐き気を催すほど緊張していた
黒田博樹は「投手は体幹を鍛えて投球フォームを常にコピーできるようにしないといけないんです」と言う。 アマチュア時代は根性系のランニング、腹筋、背筋などを課せられたという。メジャーを経てカープ復帰後は、バランスボールに座りなが...
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二軍戦10失点でも黒田のG戦デビューを進言した安仁屋監督
1997年の新人・黒田博樹のデビュー戦を思い出す。当時、私は一軍投手コーチだった。4月半ば、三村敏之一軍監督が「先発が欲しい。ファームに良い投手はいないのか?」と言った。私が二軍に問い合わせると、安仁屋宗八二軍監督から「新人の黒田は...
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天才が本気に? 広島・長野“練習宣言”で原監督に意趣返し
「噛んだんで、もう一回いいですか?」 広島から巨人にFA移籍した丸佳浩(29)の人的補償として広島に新加入した長野久義(34)が23日、マツダスタジアムで入団会見に臨んだ。 冒頭であいさつしたものの、前代未聞の「テーク...
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「給料は我慢したのに」と戦力外通告の選手に言われて…
「ここに友達をつくりに来ているんじゃないよ」 私がカープに入団した頃、大先輩の衣笠祥雄さん(享年71)に言われた言葉である。編成の立場で二軍の選手を前にミーティングすることがあると、いつもこれを引用し、こう続けた。 「他...
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ドミニカ“鯉の穴”の実態…アマデミー生は3食付き寮住まい
■毎日5人トライアウト カープが中米のドミニカ共和国で運営する「アカデミー」に私は2度派遣されている。 1回目は、投手コーチだった1994年オフ。三村敏之監督から指令が下り、11月から1カ月間滞在した。2度目は、編成...
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「ストライクが入らない」フランスアは高知で泣いていた
昨年8月にプロ野球記録に並ぶ月間18試合登板で防御率0・51。月間MVPの活躍を見せ、救世主となったのは左腕のヘロニモ・フランスア(25)だ。年俸は8万ドル(約910万円)から、6年契約2年目の今季は36万1450ドル(約4120万...
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「カープに恩義ある」引き抜きを断り続ける目利きスカウト
ドラフトと並び、戦力供給の軸となっているのが優良外国人選手の発掘だ。これは近年の躍進と切って離せない。 昨季11勝のジョンソン、球団史上最長となる7年間の在籍で通算133本塁打を放った主砲のエルドレッド(昨季限りで退団)など...