虎投手陣も羨む勝負強さ 広島・鈴木誠也こそが“頼れる4番”
嫌なムードを吹き飛ばしたのは4番の一振りだった。
1点を追う広島は七回表2死一、二塁で鈴木が中越え3点本塁打で逆転。接戦をものにした。
「何とかしたいというところで、しっかりとらえることが出来ました。逆転につながって良かったです」(鈴木)
昨季リーグ3連覇の広島が唯一負け越したのが中日(11勝14敗)だった。選手はナゴヤドームに苦手意識があるようで、今季初戦となった前日も鈴木は3タコでいいとこなし。チームは3連敗を喫したが、この日の鈴木は3番手祖父江の145キロ直球をバックスクリーンへブチ込み勝利を呼んだ。
今季初登板の野村は7回3安打1失点の好投で初白星。4番の一打に、「粘って投げていれば逆転してくれると信じてました」と言った。頼りにならない貧打をバックに投げる阪神投手陣は、こんな4番が欲しいはずだ。