丸が抜け“勝敗負う覚悟” 広島4番・鈴木誠也に三冠王の目
広島の4番・鈴木誠也(24)が好発進だ。
31日の巨人戦で3打数2安打2打点。初回に中前打で先制点を叩き出すと、1点を追う三回には同点犠飛。さらに1点を追う八回には先頭打者として中前打で出塁した。前日の2戦目には巨人先発ヤングマンから、開幕6打席目で自己最速となる今季1号を放った。巨人との開幕カード3試合は9打数5安打3打点1本塁打で4番の存在感を見せた。
広島OBでコーチ、編成部長などを歴任した川端順氏がこう指摘する。
「成長の跡を感じます。この3試合を見ると、狙い球を絞って4番らしくフルスイングする場面、出塁したい場面は確実に単打狙い、犠飛で最低限の仕事をする場面など、状況に応じて意識しながら打席に入っていましたね」
昨季は124試合に出場。4番として打率.320、自己最多の30本塁打、94打点をマークし、リーグ3連覇に貢献した。今季からは広島では特別な背番号「1」を背負う。さらに、不動の3番だった丸が巨人へFA移籍。精神的な支柱でもあった新井も抜け、周囲の期待を一身に受ける立場になった。そんな中、オフには「僕はプレーで引っ張っていく。勝って個人タイトルを取れるのが一番。打点王を狙っていきたい」と堂々とタイトル奪取宣言。春のキャンプでは「4番を任された時から負けたら自分の責任だと思って試合に出ています。丸さんが抜けたからって、さらに責任が増すという感覚はありません」と日刊ゲンダイに力強く語っていた。