開幕5カード全負け越し“投壊”広島が再建託す2人の秘密兵器
起死回生の一手はないのか。
4勝11敗、開幕5カードすべてで負け越している広島。投手陣崩壊は深刻で、80失点は12球団ワースト。与四球はセ・リーグ最多の63個だ。
まず、先発の計算が立たない。辛うじて安定感があるのは大瀬良と床田くらい。ジョンソンは2試合で9失点(防御率9.00)。九里は3試合で10失点(防御率5.93)。2試合連続で五回まで持たず、先発ローテ剥奪の可能性も出ている。岡田も2試合で9失点と大荒れで、二回途中6失点KOとなった翌日に二軍落ち。このままでは、3枚目以降の先発ローテが「白紙」になるかもしれない。
アドゥワの先発転向、中村祐の昇格も検討されているが、秘密兵器として期待されているのが2人の助っ人だ。
まずは、このオフに補強したローレンス(31)の昇格だ。課題だった投手力強化のため、昨年12月に獲得した右腕。2月の練習試合では3回7失点と調整遅れを露呈して二軍行き。3月25日には祖父の葬儀に参列するため一時米国へ帰国したが、来日後はファームで2試合(計11回)に登板し、自責3と結果を残している。