健康
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梅雨時の食欲減退を防ぐ洋風みそだし 胃粘膜を守る効果も
日本各地が梅雨入りし、雨の多い季節となりました。そんな季節、気になるのがカビの繁殖です。 しかし、実は、みその麹菌もカビの一種。高温多湿な気候の日本はカビが繁殖しやすい環境ですが、見方を変えれば、麹菌や酵母のような人間にとっ...
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<9>日本人は相対的に安全の文化を持っている
新型コロナウイルスが世界を席巻するなか、先進国のなかで日本の感染者数の少なさが目立つ。なぜか。「感染症 増補版」(中公新書)の著者で、国立感染症研究所名誉所員でもある、井上栄・大妻女子大学名誉教授に聞いた。 人・物・情報が国...
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心不全を起こすリスクが高い50~60代で心臓の超音波を
「坂道を上ると息が切れて苦しい」 60歳を過ぎたあたりから、こう話していた現在70代前半の女性。ご本人は、息切れの理由を「運動が嫌いで体をあまり動かさないから」「太っているから」と考えており、子供たちがいくら「病院で検査しても...
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男性も女性も若者も高齢者もソロセックスは自由に楽しめる
ソロセックスってご存じでしょうか。以前はマスターベーションや自慰行為などと呼ばれていたもので、最近、海外の保健指導でも、この言葉を使用しているのを目にします。 マスターベーションというと、なんだか悪いことのように感じたり、男...
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熱中症だと思っていたら夏血栓…手足がしびれたら119番
夏になると熱中症のリスクが指摘されるが、同時にリスクを十分に認識しておきたいのが「夏血栓」だ。 先日、静岡県御殿場市の東富士演習場で、男性自衛官の陸曹長(45歳)が20キロ歩く「徒歩行進訓練」を終えた後に死亡した。死因は、血...
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中国のキクガシラコウモリとコロナに感染しにくいアジア人
一般的にウイルスに感染すると抗体が誘導される。感染から回復しウイルスが体内から排除された後も、抗体は体内に存在し続ける。その持続期間は、ウイルスによってさまざまであるが、数カ月から数年である。新型コロナウイルスも、抗体を調べることに...
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コロナ禍の熱中症の危機にどう対処すればいいのか
超高齢社会の日本は“熱中症大国”。昨年の夏は熱中症によって7万1317人(消防庁集計)が救急搬送されている。コロナ対策のマスクが熱中症のリスクを高めるといわれているだけに、この夏はさらに熱中症の増加が心配されているのだ。新型コロナ感...
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たばこは月に何本までなら健康リスクを抑えられるのか?
喫煙は健康に良くないと思いつつも、なかなか禁煙できない人も多いと思います。禁煙ができないとしても、吸いすぎないように一日の喫煙本数を減らしている方もいらっしゃるかもしれません。喫煙本数が少なければ健康への害も少ない――そう考える人は...
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髙嶋弘之さんが語る糖尿病との26年 きっかけは胆のう結石
「糖尿病」とわかったのは1994年、60歳になる年です。なんでわかったのかというと、「胆のう結石」をやったからなんです。 僕は夏山に登るのが趣味で、年に1回、槍ケ岳や奥穂高岳、白馬岳なんかに登っていて、そのときは五色ケ原へ行っ...
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認知症による物忘れと老化による物忘れの分岐点は自覚度
都内に住む62歳の男性は、最近物忘れに悩まされているそうだ。娘から「認知症じゃない?」と冗談交じりに言われることも多くなった。娘には「単なる老化だ」と返しているが、本当に老化なのか、実は不安に思っている。 そもそも認知症によ...
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免疫を活性化 ビタミンDは新型コロナウイルスに有効か?
ビタミンDというのは、卵やキノコ、魚などに多く含まれているビタミンです。ビタミンというのは通常、体で作れない物質のことですが、ビタミンDはその例外で、体でコレステロールを原料に、日光の紫外線の働きで合成することも出来ます。 ...
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「痔主」にならないための心がけ 最も大事なことはなに?
ある肛門科医によれば最近、受診者が増えているという。コロナ禍で通院を控えていた患者とは別に新しい患者が多いそうだ。 症状はさまざまだが、もっとも多いのが痔核、いわゆるイボ痔。痔の治療薬「不思議膏」で有名なヒサヤ大黒堂の調査に...
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石原慎太郎氏が告白 膵臓がん早期発見と治療選択ポイント
「肝臓癌で苦しみ抜いて死んだ弟の裕次郎を思い起こさぬわけにはいかなかった(原文ママ)」 月刊誌「文芸春秋」7月号で亡き弟に重ねて、今年1月に膵臓がんが見つかったことを告白したのは、元東京都知事の石原慎太郎さん(87)です。 ...
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アベノマスクは夏に最強?これからの季節にぴったりな理由
マスクを着けている人にぜひやって欲しい実験がある。マスクをしたまま鏡の前に立ち、息を吹きかける簡単な実験だ。 鏡が強く曇るのなら、呼気の抑制に効果がないマスクだということになる。 公衆衛生に詳しい岩室紳也医師が自身で...
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貧困高齢者を苦しめる厚労省ルール 訪問診療医が実感した「新型コロナ」の教訓<上>
新型コロナウイルスに対応するのは最前線で感染者の治療にあたる病院だけではない。介護施設や在宅医療でもコロナとの闘いは続いている。そこで浮き彫りになるのが、硬直した行政の限界だ。 新型コロナウイルスの蔓延はリスクが高いとされる...
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K値が示す驚愕の事実と日本が感染爆発を起こさない新仮説
(宮沢孝幸/京都大学ウイルス・再生医科学研究所准教授) 私は今月12日に大阪府の新型コロナウイルス対策本部専門家会議に出席した。そこでは大阪大学核物理研究センターのセンター長である中野貴志教授と私が専門家会議のオブザーバーとし...
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大葉(青じそ)は食後の血糖値上昇を抑える 夕食時に最適
そうめんやうどんなど、さっぱりとした料理の薬味として大葉を使う方も多いのではないでしょうか? 大葉も青じそも実は同じものなのですが、刺し身に添えたり、刻んで薬味などに使われるときは青じそ、対して大葉は、葉のままの青じそにの...
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寝ても疲れがとれない人はリビングの照明を暗くする
しっかり寝たはずなのに疲れが残ってる。朝、すっきり起きられない……。こんな悩みを訴える中高年の方がたくさんいらっしゃいます。同じ悩みを抱えている人は、「光の調節」を試してみてください。 光=照明は、われわれの睡眠に想像以上に...
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新型コロナによる「血栓」…手術を行う選択肢も考えられる
まだまだ収束していない新型コロナウイルス感染症(COVID―19)の研究が世界各国で進んでいます。最近、クローズアップされているのが「新型コロナウイルスが全身に血栓を生じさせる」という報告です。 「米国心臓病学会誌」では、静脈...
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筋肉<下>筋肉を増やす3カ条と5つの筋トレメニュー
人間の筋肉は鍛えていなければ、30代をピークとして加齢とともに10年で10%の割合で減ってくる。それが世代を増すごとに感じる体力の衰えの原因になる。しかし、筋肉は効率よく鍛えれば、何歳からでも10~20%増やすことが可能。つまり、体...
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<8>カラオケ、ライブハウスのクラスターに惑わされない
暑くてたまらないのに、マスクを着けなければバスに乗るのもはばかられる世の中だ。これから夏に向けて熱中症リスクは高まる一方だというのに、マスクを強いる社会はおかしいのではないか。公衆衛生に詳しい岩室紳也医師に聞いた。 「WHO(...
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女性に知って欲しいトイレでの注意点 膀胱炎回避のために
温水洗浄便座の「おしり」を洗うボタンの横に、「ビデ」というボタンがあることはご存じでしょう。男性の中には何のボタンなのか疑問に思っている人もいるでしょう。 ビデは、女性が排尿後や生理のときにデリケートゾーンを洗浄するための機...
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<7>突然変異による重症化の可能性
前回述べたように、極めてまれではあるが、新型コロナウイルスは突然変異によって、より人に感染・増殖しやすいものに変化する可能性はある。では、そのような変異ウイルスはすぐに人の集団に広がるのだろうか。答えはノーである。たとえ感染や増殖に...
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日食を見て目が焼けた…視力が低下し社会的失明の可能性も
6月21日は、日本全国で部分日食が見られる日だ。国立天文台のホームページによれば、日食とは月が太陽の前を横切るため、月によって太陽の一部(または全部)が隠される現象。次に日本で部分日食が起こるのは2023年だが、これは一部地域でのこ...
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コロナ渦中に亡くなったがん患者への対応で考えさせられる「ご遺体の尊厳」
ある日の夕方、自宅に帰ってパソコンを見ると、メールが2件届いていました。 1件目は友人の医師、I先生からでした。 「入院していたがん患者さんが亡くなられた。葬儀屋さんが来てくれて、ご遺体を自宅まで運ぶことになった。スト...
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薬の効き目は「いかに効率良く目的の臓器まで薬を運べるか」が重要
抗ウイルス薬は、ウイルスの増殖を抑える働きをします。6つの増殖ステップのどこを抑えるかによって作用機序が異なり、効き目も異なります。 ウイルスは、多くは決まった部位(臓器)に感染し、感染した臓器の細胞の中で増殖します。抗ウイ...
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トウモロコシのヒゲにはすごい健康効果が!
私の住む淡路島の洲本市に全国で唯一の公的な断食(ファスティング)道場があります。およそ40年前に開設されたこの施設では、3万人以上の人がファスティングによってさまざまな身体的効果と精神的効果を体験されているそうです。 私自身...
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肥満はコロナ重症化の危険因子 フランスの研究者が発表
肥満の人は、糖尿病や高血圧などの人と同様に、今後どうやって「ウィズコロナ」の世界を生きていくか、考えた方がいいかもしれません。フランス・リヨンの医療施設(Hospices Civils de Lyon)のCyrielle Causs...
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<6>ウイルスの突然変異が危険とそうでない場合があるのはなぜ(1)
突然変異とは遺伝情報(生物を構築するために必要なタンパク質を適切に作るための情報)が変化してしまうことである。コロナウイルスは遺伝情報の格納にRNAと呼ばれる物質を使っている。 コロナウイルスRNAは、リボヌクレオチドと呼ば...
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「浮気バレたが真面目に謝って許してもらえた」の勘違い
最近、男性芸能人の浮気のニュースを耳にしたばかりですが、浮気が性交痛の原因につながることは珍しくありません。 浮気していた側の平謝りで、表面上は「これまで通りの夫婦やカップル」に戻ったとしても、心に受けた傷はなかなか消えませ...