「浮気バレたが真面目に謝って許してもらえた」の勘違い
最近、男性芸能人の浮気のニュースを耳にしたばかりですが、浮気が性交痛の原因につながることは珍しくありません。
浮気していた側の平謝りで、表面上は「これまで通りの夫婦やカップル」に戻ったとしても、心に受けた傷はなかなか消えません。「別の女性のことを考えていた」「私に嘘をついていた」という事実を知ったことで生じた警戒心や嫌悪感は、年数が経過しても癒えない場合もあります。それが無意識に性交時の痛みへと表れるのです。
特に夫婦間のセックスは、信頼や安心があってこそ、本来の喜びに達せられます。しかし、精神的なダメージが大きい場合は、喜びどころか、身体的な痛みにつながりかねないのです。
K子さん(40代)は長男が小学4年生の時、夫の浮気を知りました。それから10年以上が経ち、子供が成人した今でも、あの時抱いた絶望感や怒りが時折浮かびます。夫とのセックスの最中に、思い出して泣いてしまうことも。
性の心の問題に詳しい「こぐまカウンセリング」の潮英子さんによると、パートナーの浮気が原因でセックスできなくなったという相談は多く、その場合「痛まなかったとしても最後までできない、嫌悪感で挿入が無理」と話す方がよくいるそうです。