週末オススメ本ミシュラン
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“詩人の心”を潜めた著者の的確な人物評
トルストイは「牢獄に入ったことのない者は実はその国を知りはしない」と言っているという。大道寺は1974年8月30日の三菱重工ビル爆破事件で死刑判決を受け、2017年5月24日に多発性骨髄腫のため、東…
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自分の尺度、常識で物事を考えてはいけない
ネットのニュースを編集する日々がこの12年ほど毎日続いているが、常に抱き続けているジレンマがある。それは「我々が出しているこの情報は、実は首都圏及び大阪市内でしか通用しない話なのでは……」という件で…
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北朝鮮問題 やはり日本も時には柔軟になり相手に接近することも必要
4月末に朝鮮半島の南北軍事境界線上にある板門店の韓国側施設「平和の家」で、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長と韓国の文在寅大統領が首脳会談を行うことになる。 本書の著者である五味洋治氏は、金正恩氏の異母…
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人を裏切ることを知らない誠実なサラリーマンに読んで欲しい
人はどうしたら成功するのか。それを、過去に行われたさまざまな実証研究をきちんとレビューして、法則を導き出すというのが本書の狙いだ。 私自身もそうだったが、本書を読みながら、最初の3分の1くら…
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嘘とプロパガンダに彩られた“安倍一味”の異常さ
「安倍でもわかる保守思想入門」(KKベストセラーズ)の著者が小池百合子、橋下徹、竹中平蔵ら“安倍(晋三)組”の異常さをまとめて明らかにする。 「安倍政権を彩ってきたのは、嘘とプロパガンダである」…
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紙の話なのにネット業界にいる私が発奮
著者は1959年生まれ。1980年代から雑誌を作り始め、そこで展開されたドタバタ騒ぎ(ただし筆致がクールなため、内容はむちゃくちゃなのにオシャレに感じられる)を描くとともに、その時々の文化を紹介して…
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問題を解く力と数学の能力はまるで無関係だった
数式をまったく用いずに、数学の重要性と実用性について解いた名著だ。小室直樹氏は、数学のオペレーション能力(計算や作図などの操作)と数学の論理を理解することは、別の問題であると考え、こう述べる。 …
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「天声人語」の筆者・深代惇郎の魅力
三島由紀夫が自衛隊に決起を促して割腹自殺したとき、深代惇郎は「朝日新聞」の社説にこう書いた。 「彼の政治哲学には、天皇や貴族はあっても、民衆はいない。彼の暴力是認には、民主主義の理念とは到底あ…
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巷にあふれる定年後指南書をメッタ切り
高齢者が田舎に移住し、そこでいかに楽しくイキイキと生きているかを描く「人生の楽園」(テレビ朝日系)が高視聴率を獲得している。それだけ「豊かな第二の人生」に憧れている人が多いということだろう。 …
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勇ましいことを言うことが国益に適うのか再認識させられる
著者の藤田直央氏は、朝日新聞政治部の外交・安保・憲法担当記者で、ていねいな取材で定評がある。評者も外交官時代に藤田氏の取材を何度も受けたが、よく調査した上で質問をしてくるので手ごわい記者だった。 …
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醍醐味は報道に至る経緯が詳述されている点だ
パラダイス文書の分析に基づく報道が、世界一斉に解禁されたのは、昨年11月のことだった。パラダイス文書というのは、タックスへイブンであるケイマン諸島やバミューダ諸島に設立された法人や組合に関する流出文…
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誰が五輪やリニアを必要としているのか
菱は山口組の代紋を指すが、「六代目山口組分裂の病理と任侠山口組の革命」というこの本を読んでいって、第5章の「五輪とリニアは極道の米櫃」に、なるほどと思った。 今、リニア新幹線の建設工事をめぐ…
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若き頃の活躍と死の直前インタビューの格差
最近では「サザエさん」のスポンサー降板など、東芝をめぐっては暗いニュースがもう何年も続いている。東芝といえば、新社長就任の発表の席で会長(西田厚聰氏)と社長(佐々木則夫氏)が罵り合う姿を新社長である…
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人間のやっていた仕事が近未来になくなる現実を先取り
恐竜ロボットがフロント係を務めることで有名な「変なホテル」をつくった経営者・澤田秀雄氏の経営観が縦横無尽に語られている。「変なホテル」の基本概念は、ロボットを用いることによる徹底的な合理化だ。 <…
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20年間泡沫候補を追った迫真の現場報告
泡沫候補というのは、何なのだろうと私が思ったきっかけは、小池百合子東京都知事が圧勝した昨年の都知事選挙だった。 この選挙には上杉隆氏が立候補していたのだが、選挙報道では上杉氏も泡沫候補のひと…
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「エビデンス?ねーよそんなもん」
何年前のことになるのか、新聞労連に呼ばれて記者たちに話をしたことがある。 いささか挑発的に、「新聞記者は上品な仕事ではない。その起こりから言っても、ユスリ、タカリ、強盗の類いなのだ」と扇動し…
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性被害に対してとことん緩い男性の感覚
「総理に最も食い込む男」と呼ばれたジャーナリスト・山口敬之氏からのレイプ被害を実名で訴えた女性による書。性被害が女性に与える心身への苦痛と、課題が残る法律、いかんともしがたい警察の捜査手法の現状を実体…
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欧米やキリスト教の強い国で働くビジネスパーソンの必読書
一冊で日本と世界のキリスト教の歴史と教義がわかる、とても便利な本だ。初刷が1979年、2刷りが1986年に出た。その後、絶版になっていたが、古本市場では1万円以上の値段がつくこともあった。著者の藤代…
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医学界が反論できなければ近藤理論を認めたことになる
著者の近藤誠氏は、独自のがんに対する考え方で有名になった医師だ。著者の主張では、がんと呼ばれているものには2種類あり、ひとつは転移をしないがんもどき、もうひとつは転移をする本物のがんだ。がんもどきは…
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どこかに詩人の心を潜ませている
日々、仕事というものに忙殺されているに違いないビジネスマンに、ふと立ち止まってこの本を手に取ってもらいたい。ある山里の人々の暮らしを描いたこの“つくりものでない童話”に「豊かさとは何か」「生きるとは…