週末オススメ本ミシュラン
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「愛国奴」 古谷経衡著/駒草出版
評者が現在、いちばん注目している若手の論客は古谷経衡氏だ。同氏は物事を突き放してみる観察者としての優れた目とユーモアのセンスを併せ持つ。 同書は、小説の体裁を取っているが、古谷氏自身がネット右翼…
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「ブラックボランティア」本間龍著/角川新書
2年後の東京オリンピックでは、11万人ものボランティアが運営に協力する。炎天下の重労働を10日間もするというのに、報酬は一切出ない。それどころか、会場までの交通・宿泊費や事前に行われる研修に参加する…
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「自民党本流と保守本流」 田中秀征著/講談社
宮沢喜一のブレーンとして知られ、武村正義らと共に新党さきがけをつくった著者は、「小日本主義」の石橋湛山の孫弟子を自任する。 著者が自民党をとびだしたのは自民党が保守本流ではなくなったからだっ…
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「真説・佐山サトル タイガーマスクと呼ばれた男」田崎健太著/集英社インターナショナル2400円+税
1980年代前半、新日本プロレスは金曜日の20時という絶好の時刻にテレビで放送されていた。それだけ視聴率が取れるコンテンツだったわけだが、その中でも圧倒的人気を誇ったのがタイガーマスクである。 …
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「サリン事件死刑囚 中川智正との対話」アンソニー・トゥー著
アンソニー・トゥー博士(米国コロラド州立大学名誉教授)は、ヘビ毒の世界的権威で、生物・化学兵器に関して詳しい。日本の警察に協力してオウム真理教によるサリン事件解明のきっかけをつくった人物だ。 …
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「日本のワインで奇跡を起こす」三澤茂計 三澤彩奈著、堀香織構成/ダイヤモンド社
本書は、山梨の小さなワイナリーが、国際コンクールで金賞を受賞し、いまなお破竹の進撃を続ける成功物語だ。 最初にお断りしておくと、私はワインの薀蓄が語れるほどの味覚を持っていない。ただ、並のワ…
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「面従腹背」前川喜平著/毎日新聞出版
落語家の立川談四楼がツイッターで、いま霞が関では<佐川(宣寿前国税庁長官)になるな前川になれ>が合言葉になっているとつぶやいたらしい。もちろん皮肉である。 しかし、前川が存在したことによって…
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「田原俊彦論」岡野誠著/青弓社/2000円+税
本編296ページ、参考文献・資料及び各種データ101ページという超大作である。現在44歳である私自身、田原俊彦については「『NINJIN娘』とかいう変な歌を歌っていた、かわいいお兄さん」ぐらいのイメ…
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「はじめての経済思想史 アダム・スミスから現代まで」中村隆之著
18世紀から現代までの経済思想を概観した好著だ。特に新自由主義の「教祖」であるミルトン・フリードマンに対する評価が興味深い。中村隆之氏は、フリードマン思想の「薄っぺらさ」に注目し、こう指摘する。 …
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初歩的な「どっちもどっち」論への反発
4月23日付の本紙のこの欄で取り上げた「創価学会秘史」(講談社)の著者、高橋篤史が大鹿靖明編著の「ジャーナリズムの現場から」(講談社現代新書)で、現在のジャーナリズムを覆っている「池上彰」化を嘆いて…
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私も「不法占拠」の東大駒場寮に住んでいたのだ
写真専門学校を出たばかりの女性カメラマン・渡辺眸氏が、学生運動が活発だった時代の「東大闘争」を記録したもの。元東大全共闘代表である山本義隆氏の寄稿も収録されているが、渡辺氏は100本以上のフィルムを…
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だから「合理的制度」が破局をもたらしたのか
危機管理理論に関して日本で最も優れた専門家は菊澤研宗先生(慶応義塾大学商学部・大学院商学研究科教授)であると評者は考えている。本書は、取引コスト理論、エージェンシー理論、所有権理論と行動経済学の学術…
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景気循環 2024年に日本経済は復活する!?
最近は景気循環論を唱えるエコノミストが、すっかり減ってしまった。そのなかで孤軍奮闘し、いまや日本の景気循環論の絶対的エースとなったのが、三菱UFJモルガン・スタンレー証券の嶋中雄二氏だ。その嶋中氏が…
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なぜ赤報隊を名乗って「朝日」を襲撃しなければならなかったのか
1987年5月3日、赤報隊を名乗る者たちに殺された「朝日新聞」記者の小尻知博を悼んで、私はこう書いたことがある。 そもそも赤報隊とは相楽総三をリーダーとする草莽の討幕隊で、下級武士と農民の混…
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行き詰まった40代以降の会社員も読んでほしい
1960年生まれの編集家・フリーライターの実体験と、同氏の知り合いの自由業者のサバイバル術を描いたもの。登場する人物は320万部超のベストセラー「磯野家の謎」シリーズなどを手掛けた杉森昌武氏ら。筆者…
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結果的にロシアの国益に貢献するトランプの中東政策
日本の報道では北朝鮮情勢の激変の陰に隠れて目立たなくなっているが、国際政治に深刻な影響を与えるのは、中東情勢である。特に去年、トランプ米大統領が宣言した米国の在イスラエル大使館のテルアビブからエルサ…
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なるほど、貨幣発行益を使えばベーシックインカムを導入できる
ベーシックインカムとは、政府がすべての国民に一定額を無条件で支給する新しいタイプの社会保障だ。多くの経済学者がその有用性を指摘するとともに、フィンランドなどでは、すでに実証実験が始まっている。本書は…
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創価学会と特高警察の蜜月関係を突きつける一冊
創価学会は「反戦・平和の団体」であり、その伝統をもっているという“神話”をひっくり返す強烈な本である。著者は創価学会がひた隠す戦前・戦中の機関紙誌「新教」と「価値創造」を発掘し、特高警察と蜜月関係に…
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トランプのような男を操るプーチンの能力が浮き彫りに
2016年の米大統領選挙にロシア政府がトランプ当選に向けて干渉したのではないかというロシア疑惑は、現下米国における最大の政治問題だ。本書を読むと、トランプにはロシアとの関係で知られたくない事実がたく…
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管理職のネタ本としてもおすすめの一冊
いつも生臭い経済の本ばかり読んでいるので、ちょっとした気分転換のつもりで、本書を手にした。本書は、タイトルの通り、ことわざ辞典から消えてしまった約200のことわざに、著者が解説を加えたものだ。 …