週末オススメ本ミシュラン
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椎名誠を思い出させたたけしの小説
「たけしがたどりついた“究極の愛”。凶暴なまでに純粋な、書下ろし恋愛小説」とうたわれた本書だが、普段の「オネエチャンとコーマン」的なイメージのビートたけし氏とは趣を異にする。 メール、LINE…
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民主主義だから読書が真価を発揮する
読書の必要性について、理論と実践の両面から考察した良書だ。橋爪大三郎氏は、教養を付けるためには読書が効果的と考えている。 <教養こそは、組織のトップのような、意思決定をする立場になるとよくわかりま…
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あの話術は、その場のひらめきだけではなかった
本書は、「ニュースステーション」でニュース界に革命を起こした久米宏の自伝だ。ただ、単なる回顧録ではなく、有用なコミュニケーションの教科書の意味合いもある。 私は、2000年から04年の最終回…
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張学良が突きつけた日本人への問い
1936年12月12日に「西安事件」は起こった。その8年前に中国東北部の軍閥の長だった父、張作霖を日本軍によって爆死させられていた張学良は、国民党を率いていた蒋介石に、中国共産党と戦わずに日本軍と戦…
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合理的な常識人が書いた幸せになれる行動様式
とにかく今の人生がイヤだったり、苦痛を強いられる人生を送っている人の中には本書の内容がピンとくるかもしれない。著者は7年間商社マンをやっていたが、「転勤の辞令が来たら会社を辞める」と決め、実際に会社…
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動物も人も群れをつくることには意味がある
講談社ブルーバックスには、理科系の専門教育を受けていない人でも最新の自然科学や技術を理解できるように説明している優れた本が多い。本書もそのひとつだ。高校の生物教科書では知ることができない進化に関する…
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誰でも親を抱えている限り認知症と戦わないといけない
本書は、認知症を患った母親の介護を行った男性の迫真のドキュメンタリーだ。こうした本は、これまでほとんどなかった。介護は、善し悪しは別として、女性に押し付けられることが多いし、仮に男性が介護をしたとし…
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日航123便墜落に自衛隊・米軍の影
群馬県上野村の御巣鷹の尾根に日航ジャンボ機が墜落してから32年。くしくも33回忌の今年、衝撃的な本が出た。著者は、自分もあの123便に乗っていたかもしれない元客室乗務員である。先輩や同僚の無念を背負…
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阪神ファンの良いのは数少ない優勝を鮮明に覚えていること
阪神タイガース創立80周年と唯一の日本一を決めた1985年から30年の節目で出版された85年の阪神を振り返る書籍である。発売から2年が経過した本ではあるが、まぁ、読むにあたっては30年前だろうが32…
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外務省機密費事件は本当に個人のサギ事件だったのか
2001年に発覚した外務省の元要人訪問支援室長による内閣官房報償費(いわゆる機密費)詐欺事件に関する優れたノンフィクションだ。 立件されたのは11億6000万円だが、これは氷山の一角に過ぎな…
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「正解」ではないがこれは政策論争の土台となる
ちょっとひねったタイトルだが、本書の内容は、著者の経済政策論だ。しかも、国民生活と密接にかかわる部分に限定されているので、関心を持たない人はいないだろう。 著者の特長は、きちんとデータや文献…
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女性から女性へ受け継がれた“バトン”
策士といわれた自民党の長老、松野頼三が、首相になる前の竹下登をこう評した。 「あの人は、いわば水みたいな人だろうね。だから、佐藤栄作という器のときには佐藤の色になり切り、田中角栄のときは田中に…
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老人になったらみんな痛いんだ
評者は最近、蜂窩織炎(いわゆる蜂の巣病)という免疫低下が原因で起きる感染症に罹り、両脚のふくらはぎが1・5倍くらいに腫れ、熱を持った。抗生剤の大量投与で腫れは引いたが、何とも形容しがたいだるさが残っ…
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だから国民は権力の理解者になってしまうのか
テレビやラジオのコメンテーターをしていて、この数年、権力批判がしにくくなったことは事実だ。番組構成の面でもそうだが、何より私を含めたリベラル派が、番組に呼ばれなくなっているのだ。ただ私は、リベラルへ…
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原発も東京五輪も腐敗の中心に電通がいる
広告業は資本主義の戦略産業といわれる。その日本でのガリバー企業・電通に、問題の首相夫人、安倍昭恵も勤めていた。もちろん彼女は過労自殺した高橋まつりのように限界まで働きはしなかっただろうが、電通は原発…
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ナショナリズムとサッカーを考える好著
ネット上に吹き荒れる「嫌韓」が始まったのは実は2002年のサッカーW杯日韓大会だった、という指摘から、「サッカーとナショナリズム」「サッカーと人種差別」といった点にフィールドワークを続けながら迫った…
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学生一人一人の実力が向上する仕組みがある
現在、日本でいちばん入試志願者が多いのは近畿大学だ。「近大マグロ」と呼ばれるマグロの養殖、漫画を2万冊も置いた第2図書館の建設など、マスコミで取り上げられることを計算したパフォーマンスの上手な大学だ…
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わが意を得たり 3人の若手論客が著名人をメッタ斬り
テレビから討論番組がどんどん減っている。「朝まで生テレビ!」は生き残っているものの、全国ネットの討論番組は消滅に近い状況だ。一つの問題を深く掘り下げ、多様な見方を紹介するというテレビが本来持つべき重…
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星条旗の星の一つは赤い丸になるだろう
いま、最もシャープな笑いを提供しているのは松元ヒロである。その持ちネタの一つが、自らが“日本国憲法”になる「憲法くん」だが、彼はいま、困っているのではないか。それは、安倍晋三が笑えない喜劇を連発して…
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読めば読むほど著者が嫌いになる不思議な良書
公用車、会議費、別荘通い、ファーストクラス・スイートルーム利用などで昨年大バッシングをくらった舛添要一前東京都知事の告白本だが、とにかく面白い。日本中に広がった舛添バッシングを「サーカス(見せ物・娯…