週末オススメ本ミシュラン
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「寝るヤツはバカ」を真っ向否定する睡眠指南書
東大の寮に入り浸っていたことがあるが、東大生に共通していたのは、ストンと眠りにつき、長時間寝るということだ。と思っていたら、東大出身の堀江貴文氏も毎日8時間寝ると発言している。その一方、会社では同僚…
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「自分がワクワクしないと他人はワクワクしない」に納得
マスメディアで強い発信力を持つ若手社会学者の古市憲寿氏が、小熊英二氏、上野千鶴子氏、宮台真司氏ら12人の社会学者とのインタビューをまとめた本である。12人の社会学者が先生で、古市氏が生徒役という体裁…
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いまや子供は家より高い買い物
本書が指摘する日本の教育環境の長期的変化は2つある。大学進学率の上昇と教育費の高騰だ。 この30年で、大学進学率は倍増の52%となった。高専や専門学校専修課程を加えた高等教育全体だと80%に…
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大阪「新世界」を守ってきたのは極道だった
反社会勢力というのだという。暴力団のことである。私などからは、安倍(晋三)政権の方がよほど“反社会勢力”に見える。いわゆる世間の人はそうは見ないのだろう。 「突破者」の宮崎学が、暴力団がいない…
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料理ができない男性はいい料理本に出合っていないからだ
一緒に仕事をしている42歳の男性から深刻な悩みを聞いた。それは、地方に暮らす同氏の母が入院をしたものの、74歳の父親が一人自宅に残され、まるで料理ができないためコンビニ弁当を買うぐらいしか食の選択肢…
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トランプ大統領で日米関係はどうなる その答えが書かれている
アメリカの大統領選挙で、民主党のヒラリー候補の私的メールによる国家機密漏洩容疑でFBIが捜査を開始したことによって、共和党のトランプ候補が当選する可能性が皆無とは言えなくなってきた。トランプ大統領が…
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簡単 習慣を変えればカネが貯まる
著者の西山美紀氏は、ライターとして、マネー関係の取材を数多く積み重ねてきただけでなく、自身の都区内のマンションを4年半で完済した節約の達人でもある。 本書の最大の特色は、お金が貯まる習慣を詳…
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決起しない“社畜”たちを揺さぶる内部からの告発本
「イトマンは住銀のタンツボです」 テレビ朝日の「久米宏のニュースステーション」に呼ばれて私は当時こう言った。 住友銀行は子会社化したイトマンをタンツボのように扱ってイトマン事件を惹起し…
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価値相対主義が思考停止を生んでいる
かつて「新人類」と呼ばれた世代についての優れた考察だ。 〈相対主義は、60年代から70年代にかけて主に文化人類学や社会学などの学問の分野でひとつの流行となり、その後、日本の知識人にも大きな影響…
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IoTビジネスはIT企業よりアナログ企業にチャンスあり
最近、IoTという言葉をよく聞くようになった。さまざまな機器がインターネットにつながるようになることだ。 インターネットでつながるスマート家電は、例えば、エアコンのスイッチを外出先からスマホ…
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この変わり身は何なのか 20年前の選挙では痛烈な池田大作批判
先日亡くなった自民党の元幹事長、加藤紘一は自民党と公明党の連立に反対して、こう言った。 「熾烈な宗教政党批判を繰り広げた自民党が公明党と連立するとは、あまりにもご都合主義ではないか」 “…
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便所と糞とマズいものの文化社会論
作家・椎名誠氏が若い頃より訪れた世界各国の「糞」と「珍食」について、実にえげつない描写を続ける本であり、ウンコの話が大好きな「少年の心(笑い)」を持っている人にとっては常に「ウヒャヒャヒャ」と笑いた…
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社会の標準からずれると生きにくい日本の現状
とてもユニークな小説だ。主人公の古倉恵子は、子どもの頃から少し変わっていた。公園で死んだ小鳥のお墓を作ろうと周囲の子どもたちが話していても、恵子は、焼き鳥にしようと主張する。 さらにこんなこ…
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雇用が守られるのはたったの1割
今後の経済社会を一番大きく変えるのが、人工知能であることは、間違いないだろう。何しろ、我々の知能をコンピューターが置き換えてしまうのだから、その影響は計り知れない。そのため、人工知能が人間の仕事を完…
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「バカじゃねえのか、安倍晋三は」と言いたくなる
「バカじゃねえのか、この国は」 骨なしクラゲの星浩でなく、物申すジャーナリストの岸井成格がアンカーを務めていた今年の3月8日のTBS「NEWS23」で、福島県の農民、樽川和也が、こう憤怒の声を…
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人間の悪意がどのようにうまれるかがよくわかる
残念ながら、人間には性悪なところがある。しかし、学校教育のみならず会社や役所での教育は、性善説で組み立てられている。それだから、われわれは悪に直面したとき、過剰に傷ついたり、折れてしまったりする傾向…
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なぜ、安倍首相は右翼なのに米国に従順なのかよく分かる
海外メディアはしばしば、安倍総理のことを、ライト・ウイング・ポリティシャン、すなわち右翼の政治家と評している。確かにタカ派の団体からの支持は厚いし、憲法改正の姿勢も鮮明にしているから、右翼と言えない…
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著者だけが知るロッキード事件の真実
ロッキード事件で逮捕されるべきは田中角栄ではなかった。当時、衆議院議長前尾繁三郎の秘書をしていた著者はそう断言して、逮捕を免れた者の存在を明らかにしていく。その過程はまことにスリリングでドラマチック…
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食品に安さを求める消費者側にも問題
食品加工の現場を知り尽くした著者による、外食やスーパーの食品に潜むカラクリをまとめた一冊。本書を読むと、もう外食をしたくなくなり、スーパーに並ぶ数々の食品に対しても疑惑の目を持ってしまい、もはや今の…
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面倒を避ける傾向が強くて社会的不適応を起こしてしまう人たち
最近、人付き合いの苦手な人が増えているように思える。その中に少なからず回避性パーソナリティ障害の人がいる。こういう人は無意識のうちに面倒な問題を避けようとする傾向が強いために社会的不適応を起こしてし…