今日の新刊
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「ゾンビ日記2死の舞踏」押井守著
ゾンビによってすべての者が死に絶えた世界でただ一人生き残った女は、発電機や貯水塔を備えた西洋建築で暮らしていた。食べ物は保存食のみ。壊れかけたトイレやシャワーを全力で修理するのは、それが彼女が〈舞台…
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「にょにょにょっ記」穂村弘著 フジモトマサル画
7月24日、「主婦の腿」からのお知らせ、というメールが届いて、著者はもわもわした気持ちになったという。 「サタンの爪」なら「悪のなかの悪」だし、「クレオパトラの瞳」なら「美のなかの美」だ。「娼…
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「赤い博物館」 大山誠一郎著
捜査1課の巡査部長・寺田聡は、容疑者の自宅に捜査資料を置き忘れるという大失態を犯したため、警視庁付属犯罪資料館に左遷された。館長の緋色冴子と品川署に15年前の事件の証拠品を受け取りに行ったとき、確認…
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「№1トヨタ 7つの仕事魂」志賀内泰弘著
トヨタの内装設計をしていた中川さんには障がいのある娘がいた。そこで、そういう子どものいる家族のために役立つ車を作ろうと思い立つ。お母さんたちは車の乗降に苦労しているに違いないと考え、バックドアを開け…
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「覚悟のすき焼き」宇田川悟著
音楽プロデューサーの松任谷正隆は、子どものころ、給食が苦手だった。みんなの目を気にしながらご飯を食べるのが苦痛で、今でもひとりでレストランに入れない。 そんな彼のためにふだんは妻の由実さんが…
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「池上彰のそこが知りたい!ロシア」池上彰著
ロシアは実は世界第2位の産油国だが、アメリカがシェールオイルを大量に生産するようになって原油価格が下がり、ロシアが経済破綻に追い込まれる可能性がある。しかし、シェールオイル生産はコストが高いため、ア…
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「『なりたい人』になるための41のやり方」窪田良著
著者は小学4年生のとき、父親の仕事の都合でアメリカの小学校に転校した。そこで人種差別を受けたのだが、「努力すればなんとかなる」ということと「答えを覚えるのでなく過程を考える思考法」を学んだ。 …
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「道徳の時間」呉勝浩著
T県鳴川市で変な事件が続いた。小学校で飼われていたウサギが車にひかれたり、幼稚園児が接着剤で両手を鉄棒にはりつけられた現場に、「生物の時間を始めます」「体育の時間を始めます」というメッセージが残され…
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「ニッポンの貧困」中川雅之著
日本には今、月に10万円以下で生活している人が約2000万人いる。これは後期高齢者の人口より多い。ホームレスの数は減っているが、ネットカフェや無料低額宿泊所などにいる人は増えている。貧困者の増加は消…
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「花鳥茶屋 せせらぎ」志川節子著
不忍池のほとりに珍しい鳥や植物を集めて見せる、行楽客に人気の花鳥茶屋〈せせらぎ〉。16歳の勝次はここで鳥籠職人の修業をしている。 ある日、松川屋彦左衛門が妾のお絹を連れてやってきた。お絹はヤ…
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「カエルを食べてしまえ!」ブライアン・トレーシー著 門田美鈴訳
書名の〈カエル〉とは「最も難しく重要な仕事で、いまやらなければどんどん後回しになってしまうもの」のこと。著者はあえて「もし2匹のカエルを食べなければならないなら、醜いほうから食べよ」という。人生で成…
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「自衛隊のリアル」瀧野隆浩著
2014年7月に安倍政権が集団的自衛権「行使容認」の閣議決定をしたとき、著者は「ヤバい」と思った。法案は自衛隊のリアルと違うところにあるからだ。2004年にイラク復興支援活動に行ったとき、陸上自衛隊…
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「70年代シティ・ポップ・クロニクル」萩原健太著
70年代、ロックという外来文化に日本語を絡ませようと、多くのシンガーがチャレンジした。日本語の発音を根底から覆すような矢沢永吉の歌声に、著者は何か大切なものを破壊されるような快感を感じたが、この快感…
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「悪政と闘う」鎌田慧著
かつては「忍び寄るファシズム」といわれたが、現在、安倍首相は正面突破を狙っている。自衛隊を軍隊に変えようというのは〈自衛隊〉を〈米衛隊〉にするということなのか。国防軍をつくると言いだした背景には尖閣…
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「藪医 ふらここ堂」朝井まかて著
神田三河町の小児科医、天野三哲は、朝が苦手なうえ無愛想で、〈藪のふらここ堂〉とあだ名されている。あるとき、駿河町の大店、坂本屋の手代が飛び込んできた。主の子どもが高熱を出したのに、かかりつけの医者が…
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「君は人生を戦い抜く覚悟ができているか?」鳥越俊太郎著
1989年、「サンデー毎日」は組閣3日後に〈清廉潔白〉が売りだった宇野宗佑首相の買春問題をスクープした。毎日新聞の政治部から回されてきた、首相の元愛人からのタレコミ電話がきっかけだった。当時は「政治…
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「ルポ 過激派組織IS」別府正一郎・小山大祐著
現在、世界を震撼させているイスラム過激派組織IS。その誕生のきっかけは1916年、イギリスとフランスが植民地政策に基づいて中東を勝手に線引きして分割したことだった。その〈国境線〉はスンニ派の居住地を…
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「卜伝飄々」風野真知雄著
剣聖・塚原卜伝は、彼と立ち合って名を上げたいと考えるやからや、彼を敵と狙うやからにやたらと襲われる。あるとき、同じ渡し舟に乗った若い男が後をつけてくるのに気づいた。その男、五助は卜伝が斬り殺した男の…
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「太閤の巨いなる遺命」岩井三四二著
関ケ原の合戦後、豊臣の臣下、小西家に仕えていた彦九郎は南蛮貿易の商人となった。4年前、商売を広げるため、かつての同僚だった坂崎陸之介をアユタヤに派遣したが、行方不明に。 彦九郎は陸之介を捜す…
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「逆境の教科書」山口伸廣著
建築会社を経営していた著者は、経理担当としてもぐりこんだ乗っ取り屋に年商100億の会社、個人資産230億円、すべてを奪われた。住んでいた家も銀行に差し押さえられたが、売りにくい物件だったため、銀行と…